「MAP」(3日、新宿FACE)
剣劇女優・浅香光代(年齢非公表)が、日本プロレス界の“帝王”高山善廣(43)を相手に鮮烈なプロレスデビューを果たした。在京キー局のテレビカメラ8台を含む約100人の報道陣が殺到する中、浅香はアントニオ猪木をほうふつさせる“魔性のチョークスリーパー”でメジャー3団体の王座を完全制覇した高山をもん絶させた。試合には敗れたものの、浅香は高山に“お姫様抱っこ”され、今後の共闘をラブコール。団体側は浅香の継続参戦を明言した。
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浅香は「坂本龍馬を意識した」という髪形、はかま姿で赤コーナーからリングイン。対する高山は、ノアの日本武道館大会でグローバル・リーグ戦を初制覇した一夜明けが「ベテラン女優との一騎打ち」という振り幅の広さを示しながら、トップロープを一またぎ。“親子”ほど年の離れた浅香とにらみ合った。
浅香は“公認凶器”の刀を手に鋭い眼光を光らせ、大根に続いて、高山が連れてきた2人の用心棒を斬り捨てた。警戒心を強めた帝王は動けない。そこで浅香は凶器を棒に持ち替えて襲いかかったが、高山に取り上げられ、逆に首をフロントチョークで絞められた。「あたしゃ、ここで死ぬかと思ったよ」と苦しむ浅香を、謎のモンゴル戦士が乱入して救出。浅香はリング下に避難した。
意識を回復した浅香はリングに戻り、一瞬のスキを突いて高山の背後から首に腕を回して絞め上げた。魔性のスリーパー。高山は苦しみつつ、浅香を“おんぶ”してロープにエスケープした。
最後は特別ルールで認められた浅香の“影武者”を高山がバックドロップで粉砕。公式記録上は浅香の敗戦となったが、試合後は高山が「ババア!大丈夫か」と声をかけ、浅香が「ババア言うな!お嬢とお呼び!!」と返して意気投合し、お姫様抱っこで大団円だ。
浅香は「高山さんにほれました。あと10年若かったら一苦労したい男。次は女の格好でやるよ。あたしゃね、江戸っ子だから“ひ”と“し”がうまく言えないけど、アンタの“おしめ(姫)様”にしてちょうだいな」と愛の告白で締めくくった。