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【ドラニュース】


落合監督「今年一番の勝ち方」

2010年5月5日 紙面から

中日−阪神 お立ち台でファンの子どもたちと記念写真に納まる(左から)ブランコ、森野、吉見=ナゴヤドームで(谷沢昇司撮影)

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 ナゴヤドーム、阪神戦となれば、中日に負けはない。4日も、トニ・ブランコ内野手(29)の逆転8号、和田一浩外野手(37)のホームランダービートップタイに並ぶ10号、2者連続アーチが飛び出し、6−2と快勝した。これでブランコ、ベンちゃん、BB砲がアベック本塁打を打てば、昨季から7連勝。今季、本拠地では虎に負けなしの5連勝で4カードぶりの勝ち越しも決めた。

 開幕から35試合目にしてやっと出た。「欲は言わないよ」。開口一番、落合監督が認めた。文句なし。合格点だ。

 「今年一番の勝ち方なのかな。みんな(報道陣)の思ってる一番と、こっちの一番とは違うけど」

 スコアは6−2。大勝ではない。だが、プロ中のプロの目には確かな何かが見えた。「ようやく、じゃない? と言ってもいいんじゃないか。多少、兆しが出てきたんだろうな」。鋭い千里眼にやっと認められた。今季ベストゲームだ。

 先発、リリーフが役割を果たす。主軸がそろって打つ。無失策。それぞれが仕事をした。中でも主役が逆転2ランの4番・ブランコだ。無得点のまま迎えた4回無死一塁。久保の初球、内角シュートを腕を畳んで左翼席まで放り込んだ。

 技とパワーを見せつけた4番は試合後、感嘆の声を上げた。「監督の言うことは本当に、天才というか、ホント素晴らしい。言ってくれることが毎回結果につながる」。ネタ仕込みは指揮官だった。3日の試合後、助言をもらったという。この日の打撃練習でもチェックを受けた。

 4番の2ランの直後、5番・和田も初球をたたいた。スライダーに泳がされながらも、左翼席前方のクッションへのソロアーチ。リーグトップタイとなる10号。出塁率(5割3厘)と合わせて2冠だ。

 和田は「ぎりぎり入ってくれてよかったです。ラッキーです」と、謙虚。もちろん幸運だけではない。「ズラされましたけど、何とかヘッドが残ってくれました」。タイミングをずらされても、ヘッドは後ろに残す。技の一撃だった。

 わずか2球で3点。強烈なダメージを与えた“BB”連弾は勝利へのキーワードだった。今季初のアベック。昨季は8試合あり7勝1敗だった。そして昨年5月12日のヤクルト戦(岐阜)から“BB弾”が出た試合は7連勝という縁起物だ。

 頼もしさを増す中軸。来日2年目のブランコの進化は明らか。昨年のこの時期、打率2割台前半と苦戦していた姿とは比較にならない。「神様のおかげ。バットが折れてもヒットになったりしているから」。どこまでも慢心のない男だが、スキルアップも感じる。

 「日本の野球のレベルは大リーグと同じくらい高いし、投手のレベルは世界一。こんなにコントロールがいいところは日本以外にない。それに少しずつ自分も対応できているのかなとは思う」

 日本の文化にも溶け込んでいる。「ドミニカにも『こどもの日』はあるよ。自分の覚えが悪いもんだから、いつだったかは忘れたけど。家族で子どもたちのために何かをしたりね。じゃあ明日は、ウチの子どもたちをヤキニクに連れて行こう」。日本で焼き肉という家族の楽しみも見つけた。5日の「こどもの日」も、家族とファンを喜ばせる。 (生駒泰大)

 

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