あまりにかわいそうな奥さんは「国民的同情」を集めるかもしれない。
新婚旅行中に、妻とは別の女性の裸を盗撮したとして、北海道道迷惑防止条例違反容疑で小樽署に逮捕された夫は、兵庫県伊丹市の「やまぐち鍼灸整骨院」院長で柔道整復師、山口訓寿容疑者=同市春日丘=。
逮捕容疑は4日午前1時ごろ、宿泊中だった小樽市内のホテルで女風呂の脱衣所にいた裸の女性客(32)をコンパクトデジカメで盗撮した疑い。
小樽署によると、山口容疑者は昨年7月ごろに結婚。先送りになっていた新婚旅行と妻の5月の誕生日プレゼントを兼ねて北海道を訪れていた。旭川や札幌を観光し、同じく代表的観光地の小樽に到着した。小樽は運河や煉瓦倉庫街、寿司通り、石原裕次郎記念館などで有名だ。
しかし、そんな甘い旅の1ページは夫の“愚行”で台無しになる。ホテル内女風呂の脱衣所が、ビミョーな角度からのぞけることを発見した山口容疑者は、約7メートル離れた廊下からバンザイポーズでデジカメを頭上に掲げ、裸になっている女性に向けてフラッシュ撮影した。ここまで来ると盗撮というより“堂々撮”の大胆さだ。
女性客は当たり前のように盗撮に気づき、連絡を受けたホテルの男性従業員が現場に急行、山口容疑者が盗撮を認めたため小樽署に通報した。
男性従業員がかけつけたとき、山口容疑者はデジカメのモニターに顔を近づけ、盗撮写真の確認に夢中だったという。
山口容疑者は「たまたま裸が見えたので、撮影してしまった。被害者の女性には申し訳ないことをした」「妻にも悪いことをした」とガックリ肩を落としているという。
小樽署は「被害者女性も気持ち悪かっただろうが、奥さんもかわいそう」と同情していた。
山口容疑者は5日にも札幌地検小樽支部に送致されるが、激怒(!?)の妻はすでに1人で帰郷。その気持ち、いかばかりか−。