2010-02-06 20:00:00

うーーん・・・

テーマ:政治

 5日、予算委員会が開かれました。私は質問者の後ろに座っています。テレビからは死角になるようで、「名札だけが見える」と地元では言われています。


 質疑の内容については、各議員の質問権に属するものなので、あまりチマチマとここで論評することはしません。ただ、一つだけ「あれっ?」と思ったことがありました。もしかしたら、私の大きな勘違いなのかもしれないという不安はあります。もし、私の疑問がピント外れだったらご指摘ください。


 それは石破議員の質問で「普天間の代替地の問題が解決する際には、海兵隊のグアム移転協定の改定が必要になる。それについても5月までに合意するということか?」という内容でした。しきりに「5月までにグアム移転協定の改定にも合意するのか?」と鳩山総理と岡田外相に詰め寄っていました。


 グアム移転協定の内容が普天間基地の移転先によって変わるということが言いたいのでしょう。「そうなのかな?」と思って、もう一度グアム移転協定 を読み直してみました。


 「政治的にどうか?」という点はさておき、法的に普天間基地の移転先が何処になるかによって、改正を迫られる部分はないような気がしますけどね。普天間基地の移転先が決まらないとグアム移転はスタートしないということは書いてありますが、それは別の話です。


 そもそも、これまで名護の辺野古を前提に普天間の移転が計画され、それにある程度依拠しつつ、前政権はグアム移転協定を作っているはずです。それが移転先が辺野古でないということになれば、協定に何らかの変更が必要になるのでしょうか。辺野古と県外で差を設けなくてはならないような部分があるのかな、とまた読み直しています。


 しかし、あれだけ詰め寄って聞いていただけに何らかの確証があるのでしょう。特に石破議員は防衛大臣経験者ですので、変な勘違いはないと思いたいです。


 ・・・、よく理解できていなくて、ちょっと困っています。誰か教えていただける方がいれば大歓迎です。

コメント

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1 ■緒方さん、お疲れ様です。

 予算委員会、お疲れ様ですね。

 国内外は別として、代替地の基地の規模や形状によって、部隊の運用方針が変わってくるから、という意味合いだと、私はみます。

 「新基地」と「グアム」の統合運用の計画を立てるうえで、8000人が増減したり、日本の負担金額が増減したりするからではないでしょうか。

 これを狙ってゼロベースから代替地を検討しているのだと、私は考えます。

2 ■同意見です

>宮前さん

私も同じく恐怖に感じました。
民主党は国会なんて眼中にないんでしょうね。

3 ■資料はこれだけじゃないですよ

このグアム協定と再編実施のための日米ロードマップの両方を見ると分かると思いますが。
基地移転場所が変われば、移転全体に掛かる費用の算出、それとその負担割合など協定の変更要素はいくつもあります。

4 ■無題

予算委員会での緒方さんの態度はどうかと思いました。私だけかと思ったら某動画サイトでみなさんが批判してました

5 ■応援してます

緒方さんらしい視点、分かりやすい解説、いつも楽しみにしてます。

お互いの知らないことや分からないことを明らかにし、共通の認識を築いていくことから議論は始まるのだと思います。

いつもまでも初心を忘れずに未来のために頑張ってください。応援してます。

6 ■うーん、ご質問の意味がわからないですが……

ロードマップにおいて、その全体が一括の再編案となっている中で、沖縄に関連する再編案は、相互に関連していること、すなわち、嘉手納飛行場以南の施設及び区域の統合並びに土地の返還は、第三海兵機動展開部隊の要員及びその家族の沖縄からグアムへの移転を完了することにかかっており、並びに同部隊の沖縄からグアムへの移転は、普天間飛行場の代替施設の完成に向けての具体的な進展並びにグアムにおいて
(1)普天間飛行場の代替施設の完成に向けての具体的な進展並びに(2)グアムにおいて必要となる施設及び基盤の整備に対する日本国の資金面での貢献にかかっていることが記載されていることを想起して、次のとおり協定した。

上記引用から、グアムへの海兵隊移転と普天間飛行場の代替施設の完成が切り離せない問題であることは自明でしょう。

第3条
 移転は、ロードマップに記載された普天間飛行場の代替施設の完成に向けての日本国政府による具体的な進展にかかっている。日本国政府は、アメリカ合衆国政府との緊密な協力により、ロードマップに記載された普天間飛行場の代替施設を完成する意図を有する。

3条を読めば、さらに、日本国政府の「意図」が加わっています。あえて名指しはしませんが閣僚が奔放に普天間飛行場の代替施設について発言し、総理自身の発言がぶれていることは「意図」の信頼性について米側に疑義を生じさせるでしょう。
そもそも石破委員の質問が「普天間の代替地の問題が解決する際には、海兵隊のグアム移転協定の改定が必要になる。それについても5月までに合意するということか?」という要約されるほど単純ではないでしょう。いわゆる「グアム協定」の前提が「再編実施のための日米のロードマップ」に負担ま飛行場の代替施設を辺野古に設置すると明記されているわけですから、現政権が行っていることはグアム協定の実質的な破棄であると解するのはごく自然だと思いますが。「グアム協定」に辺野古が明記されていないから、わざととぼけられているのなら民主党議員が確信犯的にグアム協定を破棄しようとしていることの証左でしょう。ひいては石破委員と現政権の議論がかみ合わない理由も明白になるでしょう。

「再編実施のための日米のロードマップ」
http://www.mofa.go.jp/mofaJ/kaidan/g_aso/ubl_06/2plus2_map.html

7 ■無題

>貧乏性さん
私も協定はきちんと読んでいます。ロードマップも読んでいます。元条約課課長補佐ですから。
それを前提としても、協定改正が必要かな、改正なしでもやれる道があるように読めるということです。相互に必要十分関係にないような気がします。

8 ■与党ですから対案以前に具体案を示して下さい

>本人さん

御多忙の折、ご返信いただき、ありがとうございます。前回の投稿で無礼な表現がありましたことはご容赦ください。

ただ、前回にも書きましたように、協定でグアムへの海兵隊移転と普天間飛行場の代替施設の完成が一体であり、ロードマップにおいて「普天間飛行場代替施設を、辺野古岬とこれに隣接する大浦湾と辺野古湾の水域を結ぶ形で設置」とあることは、辺野古以外の地域への移転を県内であろうが県外であろうが、国外であろうが目指すのであれば、米側の了解が不可欠だと思います。その了解には、ロードマップのグアム移転にも影響がでますから、協定内容の変更・見直しを含むというのが、私の理解です。

ご返信では具体性が欠けていると思いますが、辺野古以外の普天間飛行場代替施設を模索するためには協定の改定は不要というご主張であれば、それを米側にも説得力がある形でお示し頂きたいと思います。失礼だとは思いますが、最近の与党議員の発言は当事者意識を欠く印象があり、いまだに野党の立場で発言し、与党らしく態度だけはでかいと感じております。

9 ■改定の必要はないと思います

石破さんは与党を困らせようとわざと言ってると思います。グアム協定読みましたが、移転先を変えても、同じ規模、同じ機能であればグアム協定を変える必要はないと思います。
ロードマップは当然再作成しなければなりませんが・・・

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