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横山教授ピアノソロ166曲にギネス認定証

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ギネス認定証を手にする横山幸雄教授(撮影・村上幸将)
ギネス認定証を手にする横山幸雄教授(撮影・村上幸将)

 盲目のピアニスト辻井伸行さん(21)の師匠としても知られる世界的なピアニストで、上野学園大の横山幸雄教授(39)が4日深夜、東京オペラシティで開催したコンサートで「24時間でもっとも多い曲(譜面)数を、1人で弾いたアーティスト」という、新しいカテゴリーのギネス記録を樹立した。

 同教授は午前9時から深夜0時半まで、ショパンのピアノソロ全166曲を、休憩を入れながらも1人で、楽譜を見ない暗譜で弾ききった。

 166曲目の「ポロネーズ第7番 変イ長調『幻想』Op.61」のラストで、横山教授は力強く鍵盤をタッチし、天を仰いだ。一瞬の静寂が流れた後、ギネス記録達成を祝するスタンディングオベーションが巻き起こった。1990年(平2)に、日本人歴代最年少でショパンコンクール入賞を果たしてから、こだわり続けたショパンの人生を1日でたどろうと、年代順に曲を編成しつつも「できるかできないか分からないし、リハーサルもできない」(同教授)。不安があったが見事に成し遂げた。

 ギネス認定証を手にした横山教授は「(体調は)大丈夫ですね。本当に大丈夫かは分からないけど、大丈夫と思わなかったらできなかった。いやぁ…でも、できるもんですね。みなさんは大丈夫ですか」と観客の体調を気遣った。今回のチャレンジに再挑戦するか聞かれると、一瞬考えた後「今日うまくいかなかったところを復習して、次にうまく弾けるよう努力します。次やるということは、クオリティーをもっと上げるということですから。(次回も)あるかもしれませんね」と今後に含みを残した。

 この挑戦の模様は、7月にスカパーのスカチャンで、また8月には同じスカパーのクラシック音楽専門チャンネル「クラシカ・ジャパン」で放送される。

 [2010年5月5日2時21分]


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