運転手約7千人のアンケートを基にした山口県内の「交通安全ヒヤリ地図」を国土交通省山口河川国道事務所(防府市)がつくった。一歩間違えれば交通事故になりかねなかった「ヒヤリ・ハット体験」の多発地点や概要を紹介している。
同事務所は2007年12月〜09年2月、運転免許更新者やトラック、タクシーのドライバーなど1万780人にアンケートし、6928人から回答を得た。分析結果を基に国道のヒヤリ・ハット体験の多発地点を示す全県版と7地域別版の地図を作成。現場の写真や死傷事故のデータも合わせて解説した。
県内でヒヤリ・ハット体験が最も多かったのは大井橋(萩市)の68件。末武中交差点(下松市)59件、神代浜交差点(柳井市)47件―と続く。岩国・和木地域では国道2号の昭和橋交差点(岩国市)の35件が最多だった。
全県版(A3判)、各地域版(A1判)ともにA4判に折り畳める。各3千部を印刷。道の駅などに置くほか、希望者には無料で配る。同事務所の紺谷正紀交通対策課長(53)は「身近な危険場所を確認し、事故の防止につなげてほしい」と呼び掛けている。同事務所=電話0835(22)1785。
【写真説明】ヒヤリ・ハット体験の多発地点を紹介した交通安全ヒヤリ地図
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