5月1日から開催されている中国の上海万博には、中国はもちろんのこと、日本や韓国、インド、タイ、アメリカ、そのほか数多くの国々がパビリオンを建て、自国のピーアールをしている。そんなパビリオンのなかでも気になるのが、北朝鮮パビリオンだ。
北朝鮮パビリオンはイランパビリオンの隣にあり、あまり行列ができていないので、けっこうひっそりとした雰囲気がある。5月1日の正午のケースだが、並んだとしても3~5分ほどで中に入ることができた。
北朝鮮パビリオン内部にはお土産ショップがあり、そこで信じられない品物を発見した。なんと、元内閣総理大臣の小泉純一郎氏の切手が販売されていたのである。その切手は、小泉氏が内閣総理大臣として北朝鮮に出向いた際に撮られた写真のデザインとなっており、北朝鮮が勝手に作ってしまった切手である(この切手は中国と北朝鮮の国境の町・丹東市でも手に入る)。
その切手は単品では販売されておらず、切手アルバムの中の一つとして300元(約4100円)で販売されている。かなり高額だが、切手アルバム自体が50枚以上の切手の詰め合わせセットとなっているため、コレクションとしては価値があると思われる。この切手アルバムについては、後日詳しくその内容をお伝えしたいと思う。
ちなみにお土産屋の店員はスーツ姿の男性で、北朝鮮からやってきた人のようだ。無愛想だが、黙々と仕事をしていたのが印象的だった。それにしても、日本はこの事実(小泉純一郎切手の販売)を知っているのだろうか?
Photo by Rocket News24 Satff / 本誌記者撮影
コメント