海上保安庁の測量船を追跡してきた中国の海洋調査船=3日午後3時ごろ、奄美大島の北西沖約320キロ(海上保安庁提供) 中国船が海保測量船を追跡 奄美大島沖の排他的経済水域海上保安庁は4日、奄美大島の北西沖約320キロで3日、中国の海洋調査船が海上保安庁の測量船「昭洋」を追跡したため、海底調査を一時中止したと発表した。 同庁によると、現場の海域は日本が日中間の排他的経済水域(EEZ)の境界線と位置付ける「日中中間線」付近の日本側。 中国船は3日午後2時ごろ、EEZ内の昭洋に接近、約1キロの距離まで近づいた約1時間半後には無線で調査中止を呼び掛けてきた。昭洋が「日本海域の大陸棚で、国際的に正当な調査だ」と応答、調査を継続していると追跡を始めたという。 昭洋は調査を一時中断し、奄美大島方面に向かったが、中国船は午後4時40分ごろまで追跡を続けたという。 海上保安庁の連絡を受け外務省は4日、中国政府に抗議した。 【共同通信】
|