新ユニット「やもり」を結成した(左から)矢野顕子と森山良子
シンガー・ソングライターの矢野顕子(55)と森山良子(62)が新ユニット「やもり」を結成し、7月14日にアルバム「あなたと歌おう」を発売することが3日、分かった。2人は90年に出会い、互いのコンサートにゲスト出演するなどしてきたが、今回新たな化学反応を求めて合体。大ベテランコンビが大人のフォークを聞かせる。矢野は「少なくとも85歳くらいまでは続けたい」と息の長い活動を望んでいる。
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2人合わせて117歳の超ベテランユニットが誕生した。ユニット名は矢野の「や」と森山の「もり」を合体させたシンプルなものだが、ベテラン2人が醸し出すハーモニーは、味わい深い大人のフォークに仕上がっている。
2人が出会ったのは90年。森山が矢野に依頼し、楽曲「愛はたくさん」の提供を受けた。その後イベントで「On the street when you live」を一緒に歌ったときに、互いのアーティストとしての懐の深さを感じたという。この20年で互いのコンサートにゲスト出演するなど交流を続けてきたが、ついに「ここらでじっくりやってみたくなった」(矢野)とユニット結成を決めたという。
声質は違うが、一緒に歌うとどちらか分からなくなるほどきれいにミックスされる。予想外の相性のよさにスタッフも驚いているという。レコーディングはまるでライブセッションのような一発勝負だったが、和気あいあいとした雰囲気でスムーズに進んだ。矢野は「この2人ならなんでもできる」、森山も「どこまでも広がってゆきそう」と互いに手応えを感じている。
今後の活動は未定だが、1枚のアルバムだけで終わるつもりはない。「少なくとも85歳くらいまでは続けたい」(矢野)と2人で歌い続ける意向だ。