砂をつかんで悔しがる浅尾=東京・お台場ビーチ(撮影・出月俊成)
「ビーチバレーJBVツアー東京OP最終日」(3日、お台場海浜公園)
女子準決勝で、浅尾美和(24)、草野歩(24)=ともにエスワン=は浦田聖子(29)、西堀健実(28)=ともにフリー=組と対戦。浅尾対西堀の“旧妖精ペア”初対決はフルセットの末、西堀に軍配が上がった。“浅草ペア”は3位決定戦で尾崎睦(湘南ベルマーレ)、金田洋世(上越マリンブリーズ)組を下して3位。浦田聖、西堀組は決勝で駒田順子、本間江梨(ともにポイント)を下した。2チームが選ばれるアジア大会(11月、中国・広州)代表は今大会の成績、試合内容から、10日の強化委員会を経て決定する。
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歓喜の抱擁をする、かつての相方を視界に入れながら、浅尾は唇をかんだ。「こんなに悔しい思いはしたくない。繰り返さないようにしていきたい」と振り返った。
キャプテンとしてミスを反省した。第1セット15‐11から6連続失点で逆転され「タイムのタイミングが、ちょっと…」‐。ただ、昨季まで西堀の役割だったブロックで、元相棒を何度も止めたことには「私の方がブロックはいいかな」と少しだけ笑顔を見せた。
目標のロンドン五輪につながる、2枠のアジア大会代表の座を争った。全日本バレーボール協会・川合庶ビーチ強化副委員長は「内容と結果、将来性を見て判断する」と説明。可能性は残したものの、置かれた立場は厳しい。
終わってみれば“指定席”の3位。「常に前向きに、今の自分たちを見つめ直して明るくやっていきたい」と挑戦を続けていく。
(2010年5月4日)