「中日5‐0阪神」(3日、ナゴド)
ジス・イズ・オレ流野球‐。中日は堅い守りで失点を最小限に食い止め、投手陣を軸に守り勝つ。33試合で28失策。かつては鉄壁と評された守備陣の破たん。久々に光が差し込んだ。数字には表れない好守&美技が、猛虎軍の白星街道を止めた。
三回、無死一、二塁。捕手手前のバントに猛ダッシュを決めた谷繁は、素手で捕球し、三塁封殺。2‐5‐4と転送され、併殺完成。五回には、先頭・桜井の中前へのライナーに大島がダイビングし、地面スレスレでグラブに収めた。
「積極的に攻めました」。そらせば二塁打、もしくは三塁打コース。得点差は2点。表裏一体の果敢な攻撃。失敗を恐れた安全策を選択せず、貫いた攻めの姿勢が実を結んだ。守りが呼んだ無形の勢い。薫風が本拠地にそよいだ。
(2010年5月3日)