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国内初!45歳以上がターゲットのラジオ局

ORICON BiZ5月 4日(火) 17時 2分配信 / エンターテインメント - エンタメ総合
45歳以上をターゲットに再生を図る『新生FM COCOLO』
 ラジオ放送をインターネットで同時配信するIPサイマルラジオ『radiko』の実用化試験配信が3月15日より始まり、ラジオの在り方に少しずつ変化が見られる。配信開始からの1週間で523万ストリーム、Webページのアクセス数は約4710万ページビューにおよび、予想をはるかに上回る結果が出た。これは、ラジオ視聴習慣回帰の兆しと言えるのではないだろうか。

 4月3日には大阪の第3FM『FM COCOLO』が、「WHOLE EARTH STATION」をキャッチフレーズに45歳以上のリスナーをターゲットにした大人のFMステーションとして生まれ変わった。ターゲットでセグメントしたラジオ局はFM COCOLOが初めてであることから、注目の存在となっている。

FM COCOLOのステーションメッセージが込められたタイムテーブル表

「きっかけは60年代後半、アメリカでヒッピーカルチャーが隆盛だった時期に出版されたカタログ『Whole Earth Catalog』でした。今、世界中で非常に大切にされているエコロジーやロハスをはじめとする、サスティナビリティ(環境問題などに対する取り組みや社会貢献活動)の原点だと言われています。これは、音楽やトークを通してエコロジカルなメッセージや、ライフスタイルにふさわしい情報も発信していきたいという局のコンセプトに通じるものがありました。海外や音楽に関心が強く、ラジオ世代である45歳以上のリスナーに伝えることができれば、やがて若い世代にも広がっていくだろうという期待を込めて、ニュープログラムの編成をしています」(FM COCOLO代表取締役社長・高田正一氏)


■FM COCOLOとFM 802の異例のコラボ

 そして、リスナーターゲットに則した番組編成・制作には、若い世代からの支持が厚く、関西FMステーションとして高い実績を持つFM 802が協力しているのも、『新生FM COCOLO』が注目を浴びている要因のひとつだ。

「10〜30代がターゲットであるFM 802は、開局から20年が経ちました。当時リアルタイムで聴いていたリスナーも、今はミドル層になっていますので、かつてFM 802世代だった方々が大人になってから聴けるFMステーション、それが『新生FM COCOLO』だと考えています。もちろん番組DJやスタッフも同じだけ年齢を重ねているわけですから、リスナーを含む全員がそろって次のステージに行けるステーション、というのが最大のテーマです。そこで、FM 802の開局時から制作に携わってくださった方々の協力を得て、『FM 802メディアワークス』という制作会社を立ち上げ、FM COCOLOの番組編成と制作を請け負います。すなわち、ミドル/シニア層のリスナーと同じ目線で、DJや制作スタッフたちが編成・制作に関わっていきますので、非常に意義を感じています」(FM802代表取締役専務・栗花落光氏)

 かつてFM 802で活躍していた番組やDJが復活し、現在活躍中のDJも名を連ね、20年前にFM 802を聴いていた人には懐かしく感じるプログラムを放送するなど、他のラジオ局には実現できない個性が新生FM COCOLOにはある。また、今後は、FM 802が開催している日本最大級のオムニバスフリーイベント『MEET THE WORLD BEAT』などの経験を活かして、独自のライヴイベントが開催される可能性も考えられる。FM COCOLOとFM 802の異例のコラボレーションによるラジオ局発の新たな試みに注目していきたい。

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  • 最終更新:5月 4日(火) 17時 2分
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