【抑止力認識の変化】
――抑止力、日米同盟の重要性を話したが、それは去年の時点ではそのような認識が浅かったと言うことか。県民への十分な説明になっているか。
「あの、私は海兵隊というものの存在が、果たして直接的な抑止力にどこまでなっているのかということに関して、その当時、海兵隊の存在というもの、そのものを取り上げれば、必ずしも、抑止力として沖縄に、存在しなければならない理由にはならないと思っていました。ただ、このことを学べば学ぶにつけて、やはりパッケージとして、すなわち海兵隊のみならず、沖縄に存在している米軍の存在全体の中での海兵隊の役割というものを考えたときに、それがすべて連携をしていると。その中での、抑止力というものが維持できるんだという思いに至ったところでございます。それを浅かったと言われれば、あるいはその通りかも知れませんが、海兵隊に対する、その存在のトータルとしての連携の中での重要性というものを考えたときに、すべてを外に、県外、あるいは国外に出すという結論には、私の中でならなかったと言うことであります」
――総理、総理。
(秘書官=ありがとうございます。終わります)
【徳之島への移転】
――遠くにすべてを移すことは不可能と判断した、という発言。徳之島は訓練移転だけか、部隊の移転も?
「私はまだ、徳之島の町長さん方にもお目にかかっていない段階であります。従って結論は出てはいない段階ではあります。しかしやはり、何らかの形で徳之島の皆さま方に、ご負担をお願いしたい。沖縄の皆様方のご負担を、いくらかでも和らげるための徳之島の活用というものに、ご協力を願えないかと。その中で、徳之島の皆さん方のご理解を、できる限りいただきたいということでありますので、これから、徳之島の町長さん方にお目にかからしていただく機会がありますので、その時に申し上げたいと思っておりまして、今ここで結論が出ている話ではありません。恐縮です」