【県民期待との食い違い】
――選挙で「最低でも県外」とおっしゃって、県民の期待も高まった。今回、「申し訳ない」「すべて県外は難しい」という発言もあるが、今日の考え、県民の思いに答えられるか。整合性とどうはかるのか。
「まず、沖縄の県民の皆さんに、こちらにお邪魔をして、いろんなお話を伺いながら、改めて、もっと早く来いというお気持ちも含めて、おわびを申し上げに参りました。その思いが伝わったどうかということになれば、そう簡単に、一度で十分に伝わったとは、思っておりません。それだけに、また皆さん方と意見交換をできるような機会を、これからも持ちたいと思っています」
「え、自分自身の気持ちと、それから県民のみなさま方のお気持ちの中で、まだ乖離(かいり)があることは認めます。ただ、決して、私は、沖縄の皆さま方に対して、まあ、歴史的にたいへんある意味で屈辱的な状況の中で、例えば基地を、自分たちの土地を接収されて、強引につくられてしまったという歴史的な事実があるかと思っています。そういった思いというものが強くあるだけに、むしろ、そのお気持ちにこたえるために、沖縄の県民の皆さん方のご負担を、少しでも和らげることができないかという一心で、本来ならもう、ある意味で前政権がなさったことなんだからということで、昨年のうちに結論を出してしまえば、あるいはそれで、私は終わった話にはならないと思ってますが、一つの結論は出せたかも知れませんが、私にはとてもそれをやるという思いにはならなかった。それだけに、なかなか県民の皆さん方にご理解をいただけないですが、これからもおわびを含めてお邪魔をして、そして、皆さん方のご理解を少しでも深めていただけるように努力して参りたいと思います」