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PRソングの次は中国館 セビリア博の日本館に酷似とネットで指摘
このニュースのトピックス:中国
【上海=河崎真澄】5月1日に開幕する上海万博のパビリオン「中国館」の外観デザインが、1992年にスペインで開かれたセビリア万博の「日本館」など日本の建築家、安藤忠雄氏が手がけた作品に酷似している、との指摘が中国のネット上で広がっている。
中国館は万博閉幕後も残される恒久施設で、「東方の冠」をイメージした高さ69メートルの逆ピラミッド型。だが、検索サイト最大手「百度(バイドゥ)」の討論欄などでは、セビリア博の日本館や安藤氏の設計で2000年に完成した愛媛県西条市の「光明寺」の画像と比較しながら、枡組(ますぐみ)と呼ばれる柱の組み合わせや枡組による逆三角形のデザインがそっくりだと指摘。「中国の建築家は創造力を喪失した」と批判している。
中国館の設計を統括したのは建築家として知られる華南理工大学(広東省)建築学院の何鏡堂院長(72)。15日付の中国紙、海南日報によると、何氏は同紙の取材に安藤氏の作品との類似性について、「枡組は中国建築を理解するカギ。安藤忠雄(氏)の枡組はひとつの飾りにすぎない」としながらも、「建築には百点満点はない」などと答え、模倣疑惑は否定しなかった。
安藤氏は中国でも知名度が高く、上海でオペラセンターや建築文化センターの設計を依頼されている。
上海万博では、独自作曲とされたPR曲のメロディーがシンガーソングライター、岡本真夜さんのヒット曲そっくりと指摘され、あわてた万博事務局が岡本さん側に同曲の使用権を求める騒ぎがあったばかり。