2010年5月4日(火)

中2綱に絡まりけが 大凧高く上がらず

 
一瞬舞い上がった「大凧」の文字が書かれた日本一の大凧。この直後に突風にあおられて急上昇、綱が宙に舞いけが人が出た=春日部市西宝珠花の江戸川河川敷

 春日部市西宝珠花の江戸川河川敷で3日、「大凧(だこ)あげ祭り」(春日部市・同市観光協会主催、庄和大凧文化保存会主管)が開かれた。「春日部」と「大凧」の文字が書かれた日本一の大凧は一瞬宙に浮かんだだけで、大空高くは舞い上がらなかった。大凧が落下した際、中学2年の男子生徒が凧の綱に絡まりけがを負った。

 この日は、会場の江戸川河川敷は秒速5b前後の風で絶好の凧揚げ日和。午後1時から行われた「家族」「愛情」の小凧(縦6・5b、横4・5b)は青空高く舞い上がった。

 しかし時折吹く突風が大凧揚げに災い。「春日部」の文字が書かれた上若組の大凧(縦15b、横11b)は横風にあおられて枠組みの竹が折れ、真っ二つに。「大凧」の文字が書かれた下若組の大凧は、一瞬土手から宙に浮かんだが、その後突風にあおられて急上昇。綱が宙に舞い上がり、すぐに墜落した。

 その際、引き手の春日部市立江戸川中2年の男子生徒(13)が宙に浮いた綱に足が絡まって倒れ、首にも綱が巻き付き5bほど引きずられた。男子生徒は首に擦り傷と肩に打撲を負い、杉戸町内の病院に入院。また、中1の女子生徒(12)が手に擦り傷を負った。

 この日は同校の生徒約90人が大凧の引き手として参加。近くで目撃した男子生徒(13)によると「綱が急に飛んできた。足にぶつかって倒れ、そのまま引きずられた」という。

 「大凧あげ祭り」は5日にも行われる。同祭りの主催者は「けが人を出しご迷惑を掛けた。きょうの事故を反省し、引き手の人数を増やし、中学生には引かせないなどの措置を取りたい」と話している。

 問い合わせは大凧会館(048・748・1555)へ。

 

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