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◆楽天3―2オリックス(2日・Kスタ宮城)何度も繰り返された光景に、オリックスの岡田監督も堪忍袋の緒が切れた。「もうええやろ?」。これまでどんな試合でもきっちりと試合を振り返っていた指揮官が、今季初めて会見拒否。待機していた報道陣を見て「(会見は)やらんって言ったやろ!!」と、関係者に向かって声を荒らげた。まさに、怒りは最高潮に達していた。
2点を追う8回だった。1死から赤田の5号ソロで1点差に詰め寄り、なおも1死満塁と逆転へ舞台を整えた。しかし、T―岡田に代わって送った下山は3球で見逃し三振。さらに、代打・バイナムは初球を打ち上げ捕邪飛。ともに打率1割台の2人が簡単にチャンスをつぶした。9回も2死一、二塁としたが、打率が2割に満たない大引が3球三振。勝負どころで選手層の薄さが浮き彫りとなった。
主砲・カブレラが左脇腹痛で出場選手登録を抹消されてからの日替わりの打線。しかしこの日も、12安打しながら2点止まり。初戦の4月30日も11安打で1点しか奪えない拙攻続きで、この3連戦の得点圏打率は8分3厘。残塁は29に上った。
開幕から1点差試合は7連勝だったが、ここにきて4連敗。開幕カードで3試合すべて1点差勝利した楽天相手に、今度は正反対の結果に終わり、4位に並ばれた。今季2度目の同一カード3連敗で借金は今季最多4。試合後には、伊原とともに、野手では大引、下山、辻の2軍降格が決定した。「ブルペンの準備は万全だった。これを続けていければいい」。清川投手コーチが言うように、4投手が無失点でリレーした救援陣の踏ん張りくらいしか、救いはなかった。
(2010年5月3日09時59分 スポーツ報知)