モーニング娘。らが所属するアイドル軍団、ハロー!プロジェクトの新エースとして活躍し、3月に高校を卒業したばかりのマノエリが、一気に世界の舞台に立つ。
初主演映画「怪談新耳袋 怪奇」は、就職活動中の女子大生に次々と恐怖が襲いかかる「ツキモノ」と、自分のせいで妹が死んだと思い込んだ女子高生が、恐ろしい幻覚に苦しむ「ノゾミ」の2本立て。
特殊メークなどを使った恐怖映像が登場する前作では、思いっきり悲鳴を上げる女子大生。場面設定だけで恐怖感をあおる後作では、あえて声を抑え、息をのむ女子高生と、タイプの異なる主人公を演じ分けた。
サンケイスポーツの取材に、真野は「演技を始めて1年半になりますが、映画に出るのが夢だったんです。決まった時は『本当ですか?』と喜びましたが、ホラー映画が苦手で、これまで見ることさえできなかった。うれしい半面、不安もあったけど、やるしかないなと」と覚悟を決めて臨んだという。
現場では積極的にアイデアを出し、「恐怖で逃げる時、ギリギリ感を出すため壁にぶつかったりしました」と自分なりに工夫した。
そんな彼女のもとに朗報が届いた。「アニメエキスポ」(ロサンゼルス、7月1〜4日)で同作がワールドプレミア上映されることが決定。真野も招待され、舞台あいさつすることになった。
米国では、ジャパニーズホラーがハリウッドでリメークされるほど大人気。また、現地の日本アニメのファンの間では、ネットなどを通じてハロプロ人気がすさまじく、その両方を兼ね備えたマノエリに白羽の矢が立ったという。
米国進出を念頭に置いた主題歌「−家(うち)へ帰ろう−」は、歌詞の1番が日本語で2番が英語だ。「英語が苦手だったので、単語の意味を調べてからレコーディングしました。アメリカの人に私のことを知ってもらえるなんて夢みたい。そのためにも、もっと演技の幅を広げたい」と、つぶらな瞳を輝かせた。