仲井真弘多知事と会談を終え、記者の質問に答える鳩山由紀夫首相=4日午後0時5分、那覇市の沖縄県庁、上田潤撮影
鳩山由紀夫首相が那覇市で4日昼、沖縄県知事、県議会議長との会談後、記者団に語った内容は、以下の通り。
――先ほど知事との会談のなかで、すべての基地を県外に移すのは難しいと発言。県内で新たな移設先を模索するということなのか。あわせて、知事との会談の前に非公式な面談もあったとのことだが、そこで知事に具体的な案を示したのか。
「今日は沖縄にお邪魔をして、まず基本的なわたくしの考えは、きょうも今シュプレヒコールがありますけれども、沖縄の皆さんの率直なお気持ちをうかがいたいと、それが一番の目的でございます。その中で、沖縄の仲井真知事と面談をいたす機会をいただきました。そこでわたくしから申し上げたのは、やはり、えー、この現在のアメリカ、日米同盟の関係の中で抑止力を維持する必要性というようなことから、国外あるいは県外にすべてを、普天間の機能をですね、移設することは難しいということに至りました。したがって誠に申し訳ないという思いで今日はおうかがいしたんですが、沖縄の県民の皆さま方のご理解をたまわって、やはり沖縄の中に一部、この機能を移設をせざるをえないと。そのようなことに対してご理解をいただけないかということを、仲井真知事に申したところでございます。具体的な地域ということに関しては、仲井真知事とはお話を申し上げておりません。それは、ご案内の通り、公式なオープンでの協議がすべてでございまして、非公式の接触は今日はいたしておりません」