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黄色になった沖縄県民大会、その舞台裏とは
25日に行われたアメリカ軍普天間基地の県内移設に反対する大規模な県民大会では、一人の県民の一言をきっかけに、黄色いものを身につけるという取り組みが行われた。その舞台裏を取材した。
本土復帰から38年。今もなおアメリカ軍基地の重圧に苦しむ沖縄では、県民大会は何度も開かれたが、今回はシャツやリボンなど黄色いものを身につけるという、かつてない取り組みが行われた。「最低でも県外」との鳩山首相の言葉とは裏腹に、県内移設を模索する政府にイエローカードを示そうという思いなのだ。
この黄色いシンボルカラーは、那覇市のショッピングセンターで働く店員・金城尚子さん(62)の一言がきっかけだった。
大会の11日前に開かれた普天間問題を考えるシンポジウムで、金城さんは「みんな、気持ちとしては、仕事してても、反対の人はいっぱいいるんですね。その日は仕事をする時に、襟元に黄色いリボンをつける、帽子につける」と提案した。
金城さんの思いは大会の主催者を動かし、黄色いものを身につける呼びかけが始まった。那覇市では、翁長雄志市長が先頭に立って1万本のリボンを道行く人に配った。そして大会当日、沖縄の至る所で黄色い旗やリボンが県民の思いを静かに訴えていた。
金城さんも手応えを感じていた。「大会に出てないけど、離れていても心は一つ。子供たちのためにも、将来に向かって希望の一日にしたい」と話した。
来月4日には沖縄訪問も予定される鳩山首相。突きつけられたイエローカードにどう応えるのだろうか。
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