2006年02月05日

DVD コピー・バックアップ小技全集  >> 片面2層DVDを片面2層メディアにコピー >> DVD Decrypterでコピー

■DVD Decrypterでコピー(+R DLのみ/ メニュー/特典映像有り)

DVDDecrypterでDVDコピー片面2層(8.5GB)のDVD Videoを+R DL(8.5GB)メディアにコピーする場合、容量は同一の8.5GB以下ですから、手間と時間のかかるエンコードや編集作業を行なう必要はありません。 メニュ-や特典映像も含めて、画質を劣化させる事なくコピーが可能です。

ただし、+R DLのライティングに対応しているDVD ドライブが必要になりますので自分の使用しているDVDドライブが+R DLに対応しているかどうか注意が必要です。取り扱い説明書を読んで確認して下さい。

+R DLは記録面が1層目と2層目に分かれおり、この層切り替え位置は「レイヤーブレイクポイント」と呼ばれていますが、ライティングソフトによっては実際の層切り替え位置と、IFOファイルに記述されたLayerBrが一致しない不具合が発生し、古いDVDプレイヤーでの再生時に止まってしまったり、再生できないトラブルが発生します。(IFOファイルにLayerBrが無くても再生できるプレイヤーもあります。)

DVD DecrypterのISOライティングはオリジナルの層切り替え位置を完全に引き継ぐ形で再生互換性も高く、無料でコピーできる方法です。ここではDVD Decrypterを使用したイメージ抜き/イメージ焼きと呼ばれるコピー方法を紹介します。

注意しなければならないのは、DVDDecrypterでライティングする場合は、必ずDVD Decrypterでリッピングしたファイルを使用し、MDSファイルを指定する事。DVDShrinkや、DVDFabで作成したISOファイルを使っても層切り替え位置とLayerBrは一致しません。


この頁で必要なソフト

・DVD Dcrypter ダウンロードはこちら

メリット デメリット
・リッピングからライティングまでフリーソフト一本で製作できる。 ・新プロテクト(SONY ARccOS等)の解除に対応していない。
 既に開発が終了している為、今後のサポート対応が見込めない。
・ISOイメージをそのままライティングする為、民生機
 DVDプレイヤーとの再生互換性が高い。
・+DL(8.5GB)メディアのライティングに於いても、民生機
 DVDプレイヤーの再生互換性が高い。
・リッピングもライティングもISOファイルで扱えるので
 操作が簡単で手順も少ない。

具体的な手法

DVD DecrypterでハードディスクにDVDをリッピングする。 

DVDには、CSS、マクロビジョンなど複数のコピープロテクトでコピー が防止されています。DVD Decrypterでこのプロテクトを解除した上で、DVD内のファイルをPCのハードディスクにコピーします。この作業をリッピングといいます。

DVDドライブにDVD VideoをセットしてDVD Decrypterを起動します。

DVD Decrypterの設定項目はこちらを参照下さい。

特に「ISO Read Modeタブ」と「ISO write Modeタブ」の設定は説明と同一にすることをおススメします。

OSがWin9x系の場合は、場合はNTFS環境を使用出来ない為、4GB以上のファイルを作成できません。「Tools」→「Settings...」→「ISO Mode」を選択しMaxsimumサイズを1GBに設定して下さい。

1. ドライブが認識されたら、メニューから Mode→ISO→Read R を選択します。

2. Destinationのフォルダアイコンをクリックして保存先を指定し、適当な名前を付けて保存を選択します。

3.左下のボタンを選択してリッピングを開始します。


4.正常にリッピングが終了すると<Operation Successfully completed!>のメッセージが表示されます。

OKをクリックして終了します。

メッセージが表示されず、途中で異常する場合はこちらをご覧下さい。


DVD Videoを取り出して、保存したフォルダを確認すると拡張子ISOのファイル及びMDSファイルが作成されます。

左図では、1つのISOファイルと1つのMDSファイルになっていますが、上記で「Maxsimumサイズを1GB」に設定した場合は、1GBのISOファイルが複数に分割されています。


DVD DecrypterでDVD-R+R DLにライティングする。

1.DVD+R DLメディアをドライブにセットしDVD Decrypterを起動します。メニューからMode→ISO→Write Wを選択します。

2.sourceのフォルダアイコンをクリックしてクリックし、手順1で作成したMDSファイルを選択します。

ISOファイルを指定してライティングする事もできますが、必ずMDSファイルを指定します。MDSを指定する事で、LBPの位置やセクタがオリジナルDVDと同一になります。

3.右下のアイコンをクリックしてブックタイプを変更する選択画面を出します。


4.メディアが「DVD+R DL」なのでDVD-ROM化が可能です。

お使いのDVDドライブのメーカー名のタブから、メディアのタイプを指定し、NewSettingをDVD-ROMにして、最後に「Change」を選択します。

DVD-ROM化する事で、DVDプレイヤーがDVD+R DLメディアを「DVD-ROM」と認識するようになります。

プレイヤーはメディアのタイプが判別できないと、未知のメディアとして再生不可になるものがありますが、こうした仕様のプレイヤに対する再生互換性が高まります。


ほとんどのドライブは、ImgBurnで設定しなくても+Rメディアを強制的にDVD-ROMに変更します。

ブックタイプの変更が完了したら、「OK」をクリックして元の画面に戻り、ボタンをクリックするとライティングが開始されます。


ライティングが正常に終了すると<Operation Successfully completed!>のメッセージが表示されます。

OKをクリックして終了します。

左図ではライティングに22分18秒かかっています。


DVDの動作確認

・オリジナルDVD VideoとBackUpしたメディアををエクスプローラーで開き内容を見比べて、全て同一のファイルである事を確認して下さい。

・PowerDVD等のDVD再生ソフトで再生できるか確認して下さい。メニュー、チャプター、音声、特典映像等全ての情報がオリジナルDVDと同一になるハズです。


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