公開日:2009年3月07日
DVD Fab ver6→sver7に更新:2010年04月06日

DVDコピー・バックアップ小技全集 >> 片面2層DVDを片面2層メディアにコピー >> DVDFab HD Decrypter + ImgBurnでコピー

  ■DVDFab HD Decrypter+ImgBurnでコピー (メニュー特典映像有り)

DVD FabでDVDコピー片面2層(8.5GB)のDVD Videoを+R DL(8.5GB)メディアにコピーする場合、容量は同一の8.5GB以下ですから、手間と時間のかかる圧縮や編集作業を行なう必要はありません。 メニュ-や特典映像も含めて、画質を劣化させる事なくコピーが可能です。ただし、+R DLのライティングに対応しているDVD ドライブが必要になりますので、自分のDVDドライブが+R DLに対応しているかどうか取り扱い説明書を読んで確認して下さい。

8.5GBのDVDのライティングは、ディスクの内周側から外周に向けて1層目を書き込み、途中で2層目に切り替わって、外側から内側に書き込む方法になっています。(これをオポジット方式といいます。)

この1層目と2層目の層切り替え位置は「レイヤーブレイクポイント」と呼ばれていますが、ライティングソフトによっては実際の層切り替え位置と、IFOファイルに記述されたLayerBrが一致しない不具合が発生し、古いDVDプレイヤーでの再生時に止まってしまったり、再生できないトラブルが発生します。(IFOファイルにLayerBrが無くても再生できるプレイヤーもあります。)

ここでは、上記の不具合を避けるために、オリジナルDVDのレイヤーブレイクポイントをそのまま引継いでコピーします

ソフトはフリーで、最新のコピープロテクト解除に対応したDVDFab HD Decrypterでリッピングを行い、2層DVDのライティングに対応したImgBurnを使います。注意しなければならないのは必ず「DVD+R DL」のメディアを使用すること。「-R DL」では仕様上レイヤーブレイクポイントをオリジナルDVDと同一にできません。


この頁で必要なソフト

・DVDFab HD Decrypter 【フリーソフト】 リッピングに使用します。 ダウンロードページへ
・ImgBurn 【フリーソフト】 ライティングに使用します。 ダウンロードページへ

メリット デメリット
・フリーソフトである。 ・リッピングが成功したのか、失敗したのか判りにくい。(DVDFab)
・最新のコピープロテクト解除に対応している。(DVDFab)
・ライティング信頼性/再生互換性が高い(ImgBurn)

手順概略

  1. コピーするDVDのファイルサイズを確認する。
  2. DVDFab HD Decrypterの設定を行う。
  3. DVDFab HD DecrypterでDVDをハードディスクにリッピングする。
  4. ImgBurnでライティングする。

 

  [PR] 当サイトおススメの最新外付けタイプDVDドライブ。それとかなり安くて高速になった内臓タイプDVDドライブ
   [PR] とってもお得なオンラインDVDオンラインレンタル。月契約しなくても1枚180から借りられます。


コピーするDVDのファイルサイズを確認する。

コピー元となるDVD-VideoをDVDドライブにセットし、「マイコンピューター」から、DVDをセットしたドライブのファイルサイズを確認してください。

 左図の例では「7.72GB」あります。

2層のDVDは必ず「4.38GB」以上の容量があります。間違っても1層DVDを2層のメディアにコピーしてしまったなんて、もったいない事をしないで下さい。

「4.37GB」以下の場合は片面1層のDVDです。こちらの方法でコピーして下さい。「4.38GB」以上の場合は、下記 2 に進みます。


DVDFab HD Decrypterの設定を行う。

1.DVDFab HD Decrypterを立ち上げ、右上の ボタンをクリックすると設定を行う画面が現れます。「プロテクト」→「DVD」をクリックすると左図のセッティング画面が表示されますので、

「レイヤーブレークを取り除く」のチェックを外します。それ以外の項目はデフォルトのままにします。

これで、複数のコピープロテクトは削除して、レイヤーブレイクは削除しない設定ができました。「OK」をクリックするとソフトが再起動します。


DVDからDVD」のデフォルト出力サイズを必ず「DVD9」にします。初期設定では「DVD5」になっています。

「DVD5」にしておくと、リッピングと同時に映像を4.7GBサイズにトランスコード(圧縮)してしまいますので、オリジナルの片面2層DVDをトランスコードしないように「DVD9」にしましょう。

また、デフォルト出力タイプも「DVDフォルダ」を選択し、HDD上にファイルを作成する設定にします。


DVDFab HD DecrypterでDVDをハードディスクにリッピングする。

DVDFab HD Decrypterを使って、DVD-Videoのファイルをコピープロテクトを取り除いた上で、ハードディスクに移動します。この作業をリッピングといいます。

  DVDFab を立ち上げると、左図のオープニング画面が表示されます。DVDFabは有料ソフトで、DVD Fab ”DVD to DVD"を購入するとトランスコード(圧縮)もライティングもできる優れたソフトですが、「リッピング」だけなら無料で使うことができます。。

1.無料のリッピング機能を開始するには「DVDFabを起動する」ボタンをクリックします。


2.画面が切り替わったら、左上のメニューの「ディスク全体」を選択します。


3.メニューの「入力元」のプルダウンメニュから、DVD-Videoをセットしたドライブを選択します。

PCにドライブが一つしかなければ、既に選択されているハズです。

4.「出力先」のフォルダアイコンからハードディスク上の保存先を任意の場所に指定します。

ドライブに挿入したDVD-Videoファイル全てが指定したフォルダに入りますのでハードディスクの空き容量に注意して下さい。DVD-Videoは最大8.5GBのファイル容量がありますので、8,5GB以上の空き容量が必要です。


5.ボリュームラベルに適当に文字を入れて
 右下のボタンをクリックするとリッピングが開始されますので、しばらく待ちます。(ボリュームラベルは、下記ImgBurnで再度設定しますので、ここでは識別しやすい名称をいれましょう。)


6.リッピングが完了すると「プロセスの完了!」が表示されます。下部には、リッピングにかかった時間が表示されます。

サイト管理人の環境では、約9分程かかりました。リッピング速度はDVD ドライブの読み込み速度に大きく依存します。

完了ボタンをクリックしてDVDFab HD Decrypterを終了します。

また、DVD Videoをドライブから取り出します。オリジナルのDVD-Videoは以後の工程では使用しません。


指定した保存先には、フォルダが自動的に作成され、その中に「VIDEO_TS」フォルダが出来上がります。

中を確認すると左図のようなファイルがリッピングされています。

この時点で、IfoEditプレイヤーなどで正常に再生できるか確認しましょう。 


ImgBurnでライティングする。

DVDFab HD HD DecrypterでリッピングしたファイルをDVD-Rメディアにライティングします。

1.DVDドライブに「DVD+R DL」メディアをセットします。
   
ImgBurnを立ち上げると、左図のメニューが表示されますので、「Write files/folders to disk」をクリックします。

これは、DVD Video形式のファイルをデータライティングする方法です。


2.図のフォルダーアイコンをクリックしてライティングするハードディスクのフォルダを選択します。


3.フォルダの参照画面が出てくるので、上記でリッピングした フォルダを選択します。「VIDEO_TS」フォルダの一つ上の 階層のフォルダを選びます。

左図の例では、「DVDkowaza」フォルダを選択します。


4.ライティング先を指定します。「Output」から「Device」を選択します。(下のアイコンをクリックしてもDeviceを選ぶ事ができます。

Destinationに、自分のPCドライブが表示されます。

5.電卓ボタンをクリックすると、「VIDEO_TS」フォルダ内のDVD Video情報を解析しImageinfomationの欄にファイルサイズやセクタ情報が表示され、2層のレイヤーブレイク選択画面に進みます。


   

6.2層の切り替えポイントが表示されます。複数のセルが表示される場合がありますが、上の「SPLIP」の項目にNOと表示されたセルを選択します。「NO」と表示されるセルは、オリジナルのLayerBrが含まれたセルです。リッピングした時にLayerBrを残している為、必ず表示されます。

7.「Preview Selectted Cell」をクリックすると、映像のどの部分で層が切り替わるか確認する事ができます。

8.「NO」のセルが選択されている(色が反転している)事を確認して「OK」をクリックすると画面が閉じてメインメニューに戻ります。


9.右側のメニューから「Device」を選択します。SettingsのWriteSpeedで、ライティング速度を選択します。通常はAUTOで大丈夫ですが、

高速で書き込んだ品質が心配な場合は、4倍速程度に落としてもいいでしょう。

10.DVD+R DLメディアのブックタイプを「DVD-ROM」 に変更します。


メディアが「DVD+R DL」なのでDVD-ROM化が可能です。

お使いのDVDドライブのメーカー名のタブから、メディアのタイプを指定し、NewSettingをDVD-ROMにして、最後に「Change」を選択します。

DVD-ROM化する事で、DVDプレイヤーがDVD+R DLメディアを「DVD-ROM」と認識するようになります。

プレイヤーはメディアのタイプが判別できないと、未知のメディアとして再生不可になるものがありますが、こうした仕様のプレイヤに対する再生互換性が高まります。

ほとんどのドライブは、ImgBurnで設定しなくても+Rメディアを強制的にDVD-ROMに変更します。


11.Optionタブに移ります。FileSystemに「ISO9660+UDF」が表示されていることを確認します。デフォルト設定で表示されていると思います。


12.Labelsタブに移ります。Volume Labelを記入します。名称は任意でいいですが、英数大文字にしておくのが良いでしょう。

映画等の題名を入れておくと、PCのマイコンピュータからドライブを見たときに、一目でなんの映画のDVDが入っているか確認できて便利です。


13.上記の設定がすんだら、ライティングボタンをクリックします。

このボタンが押せない場合は、DVDドライブがライティングに対応していない可能性が高いです。


14.ライティングボタンを押すと左図のDVD情報が表示されます。

ファイルとフォルダが何個か、ファイルシステムは何か、ファイルサイズとセクター容量はいくつか、再度確認して

「OK」をクリックするとライティングが開始されます。


ライティングが終了すると、左図のように「Operation Successfully Conplated!」表示されます。

以上で、DVD-Videoのコピーが終了しました。

ライティングしたDVDが正常に再生できるか確認して下さい。


 

  [PR] 当サイトおススメの最新外付けタイプDVDドライブ。それとかなり安くて高速になった内臓タイプDVDドライブ
   [PR] とってもお得なオンラインDVDオンラインレンタル。月契約しなくても1枚180から借りられます。


[サイト内関連ページ]


この頁終わり


DVDコピー・バックアップ小技全集 >> 片面2層DVDを片面2層メディアにコピー >> DVDFab HD Decrypter + ImgBurnでコピー