Q:総理はさきほど仲井真(弘多)知事との会談の中で、すべての基地を県外に移すのは難しいとおっしゃいました。ということは、県内で新たな移設先を模索されるということなのか? あわせて、知事との会談の前に非公式な面談もあったとうかがっていますが、その中で知事に対して具体的な案を示されたのか?
A:今日は沖縄にお邪魔をして、まず基本的な私の考えは、今日も今シュプレヒコールがきますけれども、沖縄の皆さんの率直なお気持ちをうかがいたいと、それが一番の目的でございます。
その中で、沖縄の仲井真知事と面談を致す機会を頂きました。そこで私から申し上げたのは、やはりこの現在のアメリカ、日米同盟の関係の中で抑止力を維持する必要性というようなことから、国外あるいは県外にすべてを、普天間の機能をですね、移設することは難しいということに至りました。従って、誠に申し訳ないという思いで今日はおうかがいしたのですが、沖縄の県民の皆さんがたのご理解を賜って、やはり沖縄の中に一部この機能を移設をせざるを得ないと、そのようなことに対してご理解をいただけないかということを仲井真知事に申したところでございます。
具体的な地域ということに関しては、仲井真知事とはお話を申し上げておりません。それはご覧の通り、公式なオープンでの協議がすべてでございまして、非公式な接触は今日は致しておりません。
Q:二つの会談で沖縄と徳之島に負担を求める旨の発言があった。これが政府案なのか? また反発も予想されるが、今後どのような対応を考えているのか。
A:それぞれ基地を移設をするということになれば、あるいは新たに設けるということになれば、地域の皆さん方の大変厳しいお声というものはあろうかと思います。その気持ちを私としてもしっかりと承りながら、しかし一方ではこの国の安全を守るための基地の存在というものの必要性を、すべての国民の皆様方にご理解いただく中で、負担を分かち合うという気持ちを持っていただければと思っております。徳之島に関しても近々3町長にお目にかからせていただく機会をいただきましたんで、その中で私の思いを述べてお願いを申し上げて参りたいと思います。それをできうればスタートにしてまいりたいと思っております。
2010年5月4日