去年から行っている子どもサポートネット、シリーズ「子ども虐待」第1回目は、これまで見過ごされがちだった、虐待「ネグレクト」を取り上げます。
今年は、児童虐待防止法が施行されて10年目。しかし、全国の児童相談所で相談対応する虐待は、1年間に4万2000件を超え、過去最高を更新しています。特に今年3月には、親の不適切な養育のため子どもが衰弱死してしまう痛ましい事件が相次いで発覚しました。
ネグレクトといわれる虐待です。食事を与えない、病気になっても受診させない、汚れた服を着替えさせない、日常の中で長期間にわたっておきがちですが、親に不適切だという自覚がなく、発見が遅れてしまうことも少なくありません。しかし、こうした養育を受けた子どもたちの心身には、大きな傷を残してしまうこともあります。
番組では、ネグレクトへの対応経験が豊富な、児童相談所で取り組んだケースを紹介するほか、かつてわが子に対してネグレクトの状態になってしまったという親御さんに話をうかがうなどし、ネグレクトとは何かを考えます。 |