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口蹄疫えびのに飛び火 知事、防疫徹底を指示

口蹄疫対策を話し合った県の防疫対策本部会議

 家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に感染した牛が見つかった問題は28日、えびの市にも飛び火した。県は第3回の口蹄疫防疫対策本部会議を開き、東国原知事が防疫の徹底を指示し、風評被害の拡大防止に努めることを決めた。自民党の谷垣総裁はJA尾鈴(川南町)を視察。畜産農家らが窮状を訴えた。

 県の会議では各部の部長が対策を報告した。県民政策部は28日から5月20日まで、畜産関係者を激励しつつ県民への冷静な対応を訴える知事のメッセージCMを民放2局で計100回放送する。

 福祉保健部は、畜産関係者や防疫業務従事者の心のケアを行うため、高鍋保健所と精神保健福祉センターに相談窓口を設けている。精神面の不調を訴える相談は寄せられていないという。

 商工観光労働部は、食肉販売店や焼き肉店などの中小企業を念頭に、経営相談に応じる相談窓口を設置。発生に伴い、県内14市町村で14のイベントが中止になり、4市町村で4イベントが延期になったことを把握しているという。

 東国原知事は熊本、鹿児島両県知事に対策への協力を要請したことを説明し、「えびの市に飛び火したということで最悪の状況になったと思う。気を引き締めて防疫対策に従事していただきたい」と述べた。

2010年4月29日  読売新聞)
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