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「鹿児島県・徳之島の大久幸助天城町長は2日、米軍普天間飛行場の移設問題で地元3町長が要請している鳩山由紀夫首相との面会が、7日に首相官邸で行われることを明らかにした。
大久氏ら3町長は、同島の移設反対の民意を鳩山首相に直接訴えるため、伊藤祐一郎鹿児島県知事を通じて面会要請する方針を、1日の記者会見で公表。首相はこれを受け同日、視察先の熊本県八代市で『3町長が『会ってもいい』とのお気持ちになっていただいたことは大変ありがたい。できるだけ早い時期にお会いしたい』と述べた。」
鳩山由紀夫総理大臣は自らが徳之島に訪れてもいいし3町長が訪問するなら歓迎するという意向を示しているが、鳩山総理大臣自身が徳之島を訪れて自らの言動によって混乱を招いたことを謝罪するのが筋なのではないか。そのためには総理大臣自身が自ら訪問したいという強固な意志を示さなければならず、どちらでもいいという意思を示していれば3町長は総理大臣という職(決して鳩山総理大臣個人ではない)を慮って首相官邸に訪問することとなるであろう。他人の感情をまったく考慮しない鳩山総理大臣はまさに悪い意味でボンボンであると言えよう。
その鳩山総理大臣は今日沖縄を訪れて沖縄県民の思いを聞くらしい。
「鳩山由紀夫首相は4日、就任後初めて沖縄県を訪れ、米軍普天間基地移設問題を巡り仲井真弘多知事、米軍キャンプ・シュワブのある同県名護市の稲嶺進市長らと会談する。5月末の決着に向けた政府の考え方を説明するとともに、検討中の移設案の概要を伝えて理解を求めたい考えだ。
首相は4日、普天間基地や名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブを視察するほか、県内市町村長との懇談会、普天間基地周辺の住民との対話集会などを予定している。
政府はキャンプ・シュワブ沿岸部を埋め立てる現行計画を一部修正し、くい打ち桟橋工法で滑走路を造るとともに、鹿児島県・徳之島に部隊か訓練の一部を移転する案を軸に検討している。知事は移設受け入れ先自治体の理解が不可欠との見解を表明。稲嶺市長は辺野古沿岸部への移設反対を訴えて1月の市長選に当選しており、政府案の実現は困難な情勢だ。」
「狼魔人日記」において指摘されているように、辺野古住民は決して米軍基地受入れに反対していない。
「首相は県知事の他に稲嶺名護市長や伊波宜野湾市長とも面会の予定だが、一番の当事者である辺野古地区の代表者との面談はないようだ。
稲嶺名護市長は辺野古の民意を代弁するかのように強気の発言をしているが、名護の市街地と辺野地区は山一つ超えた距離にあり、普天間移設に関してはお互いに別の世界のようなもの。 稲嶺市長も辺野古を訪問するのは選挙の時ぐらいだったという話も聞く。
鳩山首相には、遅まきながらこの機会に、辺野古区長ら『現地の声』を是非聞いて欲しいものだ。」
キャンプシュワブ埋立による米軍基地移設についても、辺野古の住民が諸手を挙げて賛成しているとは私も思わない。普天間飛行場周辺の状況や中国、アメリカなどの軍事情勢に翻弄されてきた歴史、基地受入れによる経済効果などを考え諦観の思いがあったことは言うまでもないであろう。キャンプシュワブ移設案は辺野古住民のこのような公共心に支えられ地元地方公共団体、日本、アメリカの三者の合意が形成されていたのである。
これに不満なのがキャンプシュワブの潜水調査において潜水員の生命を危機にさらすような反対運動を行っている左翼過激派である。彼らのほとんどは県外から訪れ、自らのイデオロギー実現のために沖縄タイムス、琉球新報という地元新聞社の偏向報道とともに沖縄県民を混乱させ、絡めとろうとしているのである。更に、普天間飛行場問題にスポットライトを当てさせることにより、来るべき沖縄県知事選挙に与える宣伝効果を目論む伊波洋一宜野湾市長の思惑も絡み、米軍基地移設賛成などとは口に出せないほどの全体主義のこわばりが沖縄に蔓延している。それではなぜこのような左翼過激派に沖縄県民は絡めとられるのか。
それは沖縄県の歴史や状況にまったく配慮しないこのような一部保守派の無関心と配慮のない言動によるものが大きい。
「4月28日は何の日がご存じであろうか。
そう、昭和27年4月28日にサンフランシスコ講和条約が発効して、米軍(注)による占領が終わった日である(注:米国ではなく、あくまで米軍である)。
わが国が敗戦後アメリカの占領から部分的なりとも解放され、真の独立国へと一歩踏み出した記念すべき日なのである。
今日の主権回復記念日国民集会では、4月28日を国民の祝日に制定すべきだという基本方針が繰り返し訴えられた。しかし、同時に私が大変尊敬している萩生田光一前衆議院議員が本集会で述べておられたように、ただ祝日を制定するのではなく、時間がかかっても良いから国民が主権回復記念日を含めてその意義を十分理解する必要があるとの見解は全くそのとおりである。」
この集会には私が期待している稲田朋美衆議院議員も参加しているがあえて言わせていただく。「4月28日が主権回復記念日」などと考えるような集会に参加するような者はまともな保守ではない。いわゆる「主権回復」は沖縄県の占領継続という大きな問題を抱えたまま行われたからである。
大東亜戦争において沖縄県は戦場となった。そのような状況の中、軍人ばかりでなく沖縄県民もまた臣民としての誇りを胸に抱き国土防衛のために軍に協力した。軍命などないにもかかわらず軍の邪魔になりたくたいと集団自決した者もいたが、それもまた沖縄県民の公共心が地域の濃密な人間関係と相まって発生した悲劇であると言える。そして長い占領下において沖縄県民は祖国復帰を心から望んでいたのである。4月28日を主権回復記念日として祝う一部の保守派の言動は、このような沖縄県民の心境を逆撫でするものである。
その沖縄県民を絡めとったのが沖縄タイムス、琉球新報などの左翼地元紙、県外から訪れた左翼団体である。彼らは沖縄県民の心情を汲み取らない保守派の言動に絶望した沖縄県民の心の隙に忍び込み自らのイデオロギーを流布し続け、沖縄県民の多くの心を絡めとることに成功したのである。沖縄の歪みは沖縄に無関心な一部保守派の責任でもあることを自覚しなければならないのである。
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