ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 沖縄 > 記事です。

沖縄

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

憲法記念日:9条の精神イラクにも 高遠さんが県内大学生と懇談

 憲法記念日の3日午後1時半から那覇市民会館で開かれる2010憲法講演会(主催・県憲法普及協議会など)を前に、講師を務めるイラク支援ボランティア高遠菜穂子さん(40)が2日、同市久茂地の久茂地公民館で県内大学生と懇談し、自身の体験を通して憲法9条の重要性を伝えた。

 高遠さんはイラク市民が治安改善へ自ら立ち上がった取り組みを紹介。市民らが米軍と対話、交渉し、非暴力で混乱を抑えようとしたことに触れ平和主義を定めた9条の精神が「ここにもあった」と感じたという。

 懇談会後、高遠さんはイラク市民の対話による解決を目の当たりにし、戦争放棄や戦力不保持などを規定した憲法9条は「戦争をなくす可能性を持っている」と話した。

 このほか高遠さんはボランティア活動を始めるようになった経緯やイラク戦争で支援活動に取り組んだ経験を語った。その中で自衛隊派遣や沖縄からの米軍派兵についてイラク人から非難されたことを振り返り「彼らはその責任を問うた。しかし日本はまだ答えていない」と指摘した。普天間飛行場の移設問題については「次のステップを間違ってはいけない。加害者になるような基地を造らせてはいけない」と警鐘を鳴らした。

 懇談会には琉球大学と沖縄国際大学の学生9人が参加。琉球大3年の久高友彦さん(20)は、普天間飛行場移設に対する高遠さんの指摘を受け「首相は県民の話を聞いてほしい」と訴えた。

(琉球新報)

2010年5月3日

PR情報

沖縄 アーカイブ一覧

 
郷土料理百選
地域体験イベント検索

おすすめ情報

注目ブランド