ホーム > 社会総合 > 主要ニュース

核なき世界へ合意目指す NPT会議が開幕

 3日、米ニューヨークの国連本部で始まった核拡散防止条約(NPT)再検討会議で演説する潘基文事務総長(共同)
 3日、米ニューヨークの国連本部で始まった核拡散防止条約(NPT)再検討会議で演説する潘基文事務総長(共同)

 【ニューヨーク共同】核問題の現状と今後の課題を話し合う5年に1度の核拡散防止条約(NPT)再検討会議が3日午前(日本時間同日深夜)、ニューヨークの国連本部で始まった。国連の潘基文事務総長は冒頭、原爆の日の8月6日に広島を訪れる意向を表明した上で、オバマ米大統領が唱える「核兵器なき世界」の実現に向け具体的行動を起こすよう要請。会議成功への決意を示した。

 核保有国と非保有国の対立が解けずに決裂した前回2005年会議の反省を踏まえ、中身のある最終文書採択に合意できるかどうかが最大の焦点。NPT体制の将来を占う会議はイランのアハマディネジャド大統領が演説で米国を批判、米国などの代表団がこれに抗議し退場するなど波乱のスタートとなった。日程は28日まで。

 潘氏は「核の脅威は今なお現実的だ」と強調。広島訪問時に核廃絶への誓いを新たにすると述べた。また核軍縮機運の高まりをとらえ、00年会議で合意した「核廃絶への明確な約束」の再確認と、これを含む13項目の核軍縮措置を超える内容の合意を求めた。








Copyright(C) 2010 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp