阪神の勝利に喜ぶ加藤清史郎クン=甲子園
かわいくも力強い応援団が、“伝統の一戦”に燃える聖地にやって来た。「こども店長」などでおなじみの人気子役、加藤清史郎クン(8)が2日、甲子園球場で行われた阪神‐巨人戦を観戦。熱心な虎党の清史郎クンは、宿敵・巨人を3タテし、ついに単独首位に躍り出る勝利に、大興奮で喜んだ。また、ゴールデンウイーク真っ最中のこの日は、清史郎クンのほかにも、ちびっ子虎党が多く詰めかけ、首位決戦を後押しした。
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最後の最後までスリル満点の試合運びに、清史郎クンは一喜一憂。七回裏の攻撃前にはジェット風船を飛ばし、勝利の瞬間には立ち上がって大喜び。虎党とともに「六甲おろし」を3番まで歌いきった。甲子園を後にする時も大声で歌いながら帰るなど、興奮は冷めず。“勝利の女神”ならぬ“勝利のこども店長”が、猛虎躍進を後押しした。
阪神の野球帽をかぶり、プレーボール1時間前に甲子園に到着すると、すぐに鳥谷敬選手のユニホームに着替えて、応援用のカンフーバットを手にネット裏に陣取った。試合開始直前には、トラッキーが清史郎クンに気づいて駆け寄り握手する場面もあった。
甲子園は昨年9月に訪れて以来、2度目。お正月のデイリースポーツ企画で対談した鳥谷選手の打席では「三振した後に目が合ったような気がした」とご満悦。左飛に終わった金本知憲選手の代打の場面では「惜しかった〜」とため息も出た。
そして、最後は藤川球児投手。その剛速球を間近に見て「前からずっと近くで見てみたかったけど、すごく速かった!」と試合後は自らも肩をグルグル回した。「始球式やってみたい。僕、70キロくらいで投げられるよ!」。以前から念願の“大役”への思いを、一層募らせたようだった。