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長谷川、あご砕かれていた…手術の可能性も

 マスク姿でホテルを出発する長谷川=都内のホテル
 マスク姿でホテルを出発する長谷川=都内のホテル

 衝撃の王座陥落から一夜明けた1日、WBC世界バンタム級前王者・長谷川穂積(29)=真正=に新たな衝撃の事実が発覚した。真正ジムの山下正人会長(48)が都内のホテルで取材に応じ、「昨日の夜に病院に行った。あごが折れている」と明かしたもの。2日にも神戸市内の病院で精密検査を受け、入院して治療する予定。手術する可能性もあるという。

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 山下会長の口から、衝撃の事実が明らかになった。「昨日の夜、病院に行って、あごを骨折していることが分かった」‐。WBO王者モンティエルの強烈な左フックを食らい、4回TKO負けを喫した長谷川だが、実は試合開始早々に、あごを打ち砕かれていたのだ。

 試合直後の控室で「1ラウンドにもらったパンチで奥歯がグラグラしてる」と顔をしかめていたが、ホテルに戻った後も不調を訴え、東京都内の病院でCT検査を受けた。結果は「右あごがきれいに割れていた」(山下会長)。2日にも神戸市内の病院で精密検査を受けるが、手術する可能性もあるという。

 再起戦は大幅に遅れそうだが、山下会長は「モンティエルにリベンジするという気持ちはお互い同じ」と、まな弟子の思いを代弁。「メキシコでもどこにでも行くよ」と語気を強めた。親しい関係者によると、長谷川も「メキシコで再戦して勝ったら格好いいやろ」と、敵地でのリベンジに闘志を燃やしているという。

 この日、宿泊しているホテルのロビーに現れた長谷川は、集まった報道陣に「どうしたんですか?」と自ら歩み寄った。痛めたアゴをマスクで覆い隠し、「体は大丈夫ですよ」と笑顔。「とりあえずゆっくりして、家族旅行など、これまでやれなかったことをやります」と話し、家族とともに帰路についた。

 ファンとの記念撮影に快く応じるなど、ショックの色はみじんも感じられなかった。敗戦はもう振り返らない。視線は「王座奪還」だけを見据えている。

(2010年5月4日)
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