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【格闘技】大和がV候補を撃破2010年5月3日 紙面から ◇K−1ワールドMAX63キロ級日本トーナメント第1ラウンド▽2日▽東京・JCBホール▽観衆3871人 新設された63キロ級で、いきなり大番狂わせだ。名古屋のKOキング、大和哲也(22)がV最有力のスピード王、山本真弘(26)から2度のダウンを奪い、大方の予想を裏切り判定勝ちした。11人の勝者から8人が選抜され、7月5日に国立代々木競技場で行われる決勝大会のV候補に、新星・大和が躍り出た。 JCBホールに大和のテーマ曲「宇宙戦艦ヤマト」が鳴り響いた。無名のKOキング・大和が、V大本命の山本をボコボコにした。 延長の4回、大和の豪腕がうなりを上げた。壮絶な殴り合いから、まずは、右フックでダウンを奪う。劣勢を挽回(ばんかい)しようと向かってきた山本の顔面に今度は左のヒザで2度目のダウン。KOまではできなかったが、文句ない勝利だ。 相手の山本は参加している選手のほとんどに勝っているガチガチのV候補。パンチ、キック、ステップワークのどれをとっても、スピードとキレ味はピカイチ。一方、大和は、15勝(3敗)12KOと抜群のKO率を誇りながら、日本人のトップファイターと対戦していないということで、評価は低かった。しかし、大和はひそかにキバを研いでいた。「究極の下克上とか言われたけど、ボクはそう思ってない。だって、下克上は下の者が上に勝つということでしょ。勝った方が強い。決勝大会も優勝するなんて言わない。結果を見てください」とキッパリ。63キロ級は、大和が引っ張る。 (竹下陽二)
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