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金総書記 左足引きずる…撮影の邦人記者ら一時拘束

 おなじみのカーキ色のジャンパーにサングラス姿。金総書記はこけていたほおが少しふっくらした印象だが、まひが残るとされる左足を引きずっていた。中国遼寧省大連市のホテルで3日午後、金正日総書記の姿が目撃された。

 ホテル前の道路は封鎖され、警官が数メートル置きに立って不審者に目を光らせる。「写真を消去しろ」。金総書記の姿を撮影しようとした、共同通信を含む日本のメディアの記者ら6人は公安当局に一斉に拘束された。海沿いの穏やかな大連の一角にあるホテル周辺には厳戒態勢が敷かれ、緊張感に包まれた。

 拘束された記者らは最寄りの派出所に連れて行かれ、写真の消去を迫られるなどしたが、約1時間半後に解放された。特別列車が到着した遼寧省丹東でも、記者2人が拘束された。

 金総書記は警備要員を両脇に従え、中国の劉洪才駐北朝鮮大使と共に出発。総書記を乗せた北京ナンバーの黒のリムジンは、武装警察や公安車両約30台に厳重に警護され猛スピードで走り去った。金総書記はいったんホテルに戻り、また車で出発。その際に左足を引きずる姿が目撃された。

 関係者によると、金総書記が立ち寄ったホテルには日本人4人を含む外国人スタッフ5人が勤務しているが、5日ほど前に突然「2日から3日間の出勤停止」を命じられた。金総書記が利用したホテルの西側部分の建物の「水道管を修理する」というのが理由だったという。

 日本人の男性従業員は「知人から金総書記の訪中を教えられた。中国人スタッフも直前まで知らなかったはずで、こんなことは初めて」と驚きを隠せない様子だった。

 東西二つの建物のうち、東側は一般の利用が可能だが、入り口でエックス線検査をするなど物々しい雰囲気。中国人従業員は「どこかの指導者が来ているけど、詳しくは知らない」と話した。 (共同)

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