●時事通信配信記事 時事通信は1日、
《機密費「月5000万円は使った」=評論家にも配る−野中元官房長官》という見出しで次の記事を掲載した。
小渕内閣で官房長官を務めた自民党の野中広務元幹事長は1日、長官在任中に官房機密費(内閣官房報償費)を「1カ月に5000万円から7000万円くらい使っていた」と明かした。内訳は首相に1000万円、野党対策などに充てるため自民党の国対委員長や参院幹事長にそれぞれ500万円程度を渡していたとも説明した。時事通信の取材に答えた。
野中氏は1998年から99年にかけて官房長官を務めたが、その間、政府・与党幹部や北朝鮮を訪問する野党議員から無心されて配り、評論家に配ったこともあったと暴露した。ただ、ジャーナリストの田原総一朗氏には、機密費を持って行ったものの受け取りを拒否されたという。
●本誌編集長のコメント「私は小物だから、貰ったことはないが、官邸には官房機密費(内閣官房報償費)があり、野党対策、マスコミ対策、要人の海外出張の餞別、選挙の際の陣中見舞い、秘書官退職の際の餞別など多岐に亘って使われていることは岸内閣当時から聞かされて知っていた。私のようなおしゃべりには話しておかないと探ろうとすると思われていたと思う。政治=行政には筋書きと金が伴うことは常識と今まで思ってきたので今回、野中氏が明らかにしたことは小渕内閣でもやっていたのか、という程度にしか、私には感じられない。野中氏のように具体的には分からないものの、権力者及びその近くにいた者はみんな知っていることだ。行政の裏側がきれい、だと思うのはいかがかと思う」