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| 除幕された鳩ケ谷宿の入り口案内石＝鳩ケ谷市坂下町 |
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| 設置された案内板＝鳩ケ谷市坂下町 |
鳩ケ谷宿の歴史と文化を振り返り、後世に伝えようと、鳩ケ谷市は、鳩ケ谷継承事業の一環として、鳩ケ谷宿入り口案内大石と日光御成道沿い２３カ所の案内板設置が完了したのに伴い、「鳩ケ谷宿案内板完成式典」を開いた。宿入り口案内大石の除幕があったほか、案内板の解説案内が行われた。
案内板などによると、日光御成道は、江戸の本郷追分（文京区）で中山道から分かれ、幸手宿の手前で日光街道と合流する１２里３０町（約５０㌔）の街道。鳩ケ谷宿は、江戸から岩淵宿、川口宿に次ぐ３宿目、４里３０町（約１９㌔）にあり、家並みは４町２０間（４７０㍍）、天明６（１７８６）年の記録では家１９８軒、人口８２１人だった。
宿入り口案内の大石は横２・３㍍、高さ１・５㍍、重さ８㌧の自然石。商店脇にあったが家建て替えの際、市に寄贈された。同市坂下町と三ツ和境の第２産業道路、旧日光御成道の交差地点の分離帯に設置。幕が引かれると、「ここから北 日光御成道 鳩ケ谷宿」の文字。大きい文字は縦横４０㌢もある。揮毫したのは市内の女子高２年生神原萌さん（１６）。
案内板はアルミ製で大きいものは横１２０㌢、高さ９０㌢。写真や図、文字を印刷。同市桜町（江戸時代の浦寺村）交差点まで約１㌔の街道両側に「紀伊殿鷹場定杭」「千住道」「蕨道」「一里塚」「千手院」「本陣・問屋」「市場杭」「戸田道」など２３板。式典には約５０人が参加。２部で郷土資料館友の会と郷土史会会員の解説案内で見て回った。
木下達則市長は「鳩ケ谷宿は新しい時代を迎えている鳩ケ谷にとって、市民の心をつなぐ文化財。これを一つのきっかけに鳩ケ谷の歴史と文化の継承事業をさらに推進したい」とあいさつした。
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