あの事件?それはここらで流行っていた正体不明連続事故−原因はある男が通ると、その足跡を30分以内に踏んだ人間は30分後に怪我を負うという・・・なんとも罠のような連続事故であった。小さいものではその場で滑る、大きいものでは標識の下敷きになるという・・・なんとも不可思議な事件だった。
その男が−倉田誠一だったらしい。名前がなぜ知れ渡っているのかは知らないが。結局、「ごみみたいな扱いにはしない」でいてくれた。人の死には慣れているせいか、楽しく生きていくことが礼だとは分かっている。
「敦は部活何入る?」学校の帰り際、蘭子と真一が尋ねた。一応二人は中学時代にはテニス部に入っていたらしい。クラブ程度だったらしいが。
一方敦の方は、名門校にいたので、大会にも何度も出ている。高校の部で県3強のうちに入っている。全国にも何度も出ている。
ちなみに、進共学園も、高校で3強のうちに入っている・・・少人数編成でだが。だからライバルになることはない。
「・・・吹奏楽かな?いつもどおり」敦は悩んでいるように見せかけた。
「ってかお前それしか選択肢ないんだろ」wwwとついているかのように真一が冗談めかしく言った。まぁ敦にはそれしか選択肢は無い。
「それじゃあ決まりだね!また3人でいっしょに・・・」蘭子が言っているところで
「ちょっと待ったほうがいいんじゃない?」
同じクラスで唯一前の席の相田加奈だ。
「ここには『ブラスバンド部』と『吹奏楽部』とあるのよ?」
「う〜ん〜と・・・カナちゃん?」蘭子が彼女の言葉をスルーして尋ねた。
「え?・・・どうしてわかった?」「カナ」が訊き返す。
「だって・・・そのキーホルダー・・・」
なんとも奇妙なことに、加奈と蘭子は・・・というかこの4人は、幼稚園の同じ「くみ」だったらしい。女って変わるから分かるはずが。加奈の方は敦と真一の喋り方で分かったらしいが。
「それで?どうするの?」
次回・Note6:迷うが勝ち
その男が−倉田誠一だったらしい。名前がなぜ知れ渡っているのかは知らないが。結局、「ごみみたいな扱いにはしない」でいてくれた。人の死には慣れているせいか、楽しく生きていくことが礼だとは分かっている。
「敦は部活何入る?」学校の帰り際、蘭子と真一が尋ねた。一応二人は中学時代にはテニス部に入っていたらしい。クラブ程度だったらしいが。
一方敦の方は、名門校にいたので、大会にも何度も出ている。高校の部で県3強のうちに入っている。全国にも何度も出ている。
ちなみに、進共学園も、高校で3強のうちに入っている・・・少人数編成でだが。だからライバルになることはない。
「・・・吹奏楽かな?いつもどおり」敦は悩んでいるように見せかけた。
「ってかお前それしか選択肢ないんだろ」wwwとついているかのように真一が冗談めかしく言った。まぁ敦にはそれしか選択肢は無い。
「それじゃあ決まりだね!また3人でいっしょに・・・」蘭子が言っているところで
「ちょっと待ったほうがいいんじゃない?」
同じクラスで唯一前の席の相田加奈だ。
「ここには『ブラスバンド部』と『吹奏楽部』とあるのよ?」
「う〜ん〜と・・・カナちゃん?」蘭子が彼女の言葉をスルーして尋ねた。
「え?・・・どうしてわかった?」「カナ」が訊き返す。
「だって・・・そのキーホルダー・・・」
なんとも奇妙なことに、加奈と蘭子は・・・というかこの4人は、幼稚園の同じ「くみ」だったらしい。女って変わるから分かるはずが。加奈の方は敦と真一の喋り方で分かったらしいが。
「それで?どうするの?」
次回・Note6:迷うが勝ち