姫路・西播磨
「外交に9条生かすべき」 姫路で憲法の市民集会
「日本の軍事予算も事業仕分けすべき」などと訴えた国際ジャーナリストの伊藤千尋さん=花の北市民広場 |
憲法記念日の3日を前に、市民集会「憲法を活かす時代」が2日、花の北市民広場(姫路市増位新町2)で開かれ、国際ジャーナリストの伊藤千尋さん(60)が講演した。米軍普天間飛行場の移設問題など平和をめぐる課題がクローズアップされる中、約500人が参加し、平和憲法の意義などを考えた。
憲法9条の改正に反対する市民らが実行委員会をつくり、毎年集会を開いている。
伊藤さんは、日本に次いで世界で2番目に平和憲法を制定した中米・コスタリカでの取材経験などをもとに講演。同国の大統領が、内戦状態にあった周辺3カ国に対話を呼び掛けて戦争を終結させたエピソードや、軍事予算を教育予算に振り向けたことを紹介し、「日本ももっと9条を外交や暮らしに生かすべきだ」と訴えた。
普天間問題については、米軍基地が廃止されたエクアドルやフィリピンなどの例を踏まえ、「世界は基地をなくす流れにある。沖縄でも移設ではなく、廃止が必要」と強調。さらに「基地労働者の先行きがいつも問題になるが、フィリピンでは基地を経済特区に活用し、従前以上の雇用を生んだ」と話した。
集会では、沖縄の地元紙記者が「基地を沖縄だけの問題にせず、国民全体で考えてほしい」と電話でメッセージを寄せたほか、市民合唱団のコンサートも。戦争に翻弄された若者の初恋をテーマにした歌などを披露した。
(田中陽一)
(2010/05/03 09:15)
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