宮崎県で発生した家畜の伝染病、口てい疫のウイルスをイギリスの研究機関で分析したところ、遺伝子のタイプが香港やミャンマーで流行しているものと近いことがわかりました。農林水産省では、口てい疫がどのようなルートで宮崎県に入ってきたのか、引き続き調査を進めることにしています。
宮崎県で発生した家畜の伝染病、口てい疫について、農林水産省では、牛から分離されたウイルスをイギリスの研究機関に送って詳しい分析を依頼していました。その結果、宮崎県で最初に感染が確認された畜産農家のウイルスは、香港やミャンマーで流行している口てい疫と遺伝子のタイプが近いことがわかりました。ミャンマーでは口てい疫の継続的な感染があり、香港ではことしの2月に感染が確認されているということです。一方、東京の動物衛生研究所でも宮崎県で確認された口てい疫を調べていて、これまでに感染が確認された4つの畜産農家の口てい疫は、いずれも同じ「O型」であることもわかりました。農林水産省では引き続き畜産農家で見つかった口てい疫の分析を進めて、どのようなルートで宮崎県に口てい疫が入ったのか調査することにしています。