米標的ミサイル迎撃は困難 日米共同開発中の新型SM3北朝鮮が米本土やハワイに向けて長距離弾道ミサイルを発射した場合、日米が共同開発している新しい海上配備型迎撃ミサイル(SM3ブロック2A)を日本周辺のイージス艦から発射しても、高い軌道を飛ぶ弾道ミサイルには射程が足りず、迎撃が困難なことが2日分かった。複数の防衛省幹部が明らかにした。 米国に向け発射されたミサイルを迎撃するには、憲法解釈で禁じられている集団的自衛権の行使を容認することが必要。「迎撃を拒めば同盟は破綻する」との指摘もあり、迎撃能力があることを前提に進められてきた集団的自衛権をめぐる議論にも影響を与えそうだ。 現行のSM3は射程が200~300キロと推定され、米国を狙ったミサイルを迎撃できないことが明らかになっている。ブロック2Aも射程は非公表だが、軍事専門家の間で迎撃が可能との見方もあった。 防衛省幹部によると、北朝鮮が約7千キロ離れたハワイへ弾道ミサイルを発射した場合、日本近海でイージス艦からブロック2Aを発射しても、高軌道を飛ぶミサイルには射程が足りず、迎撃は不可能という。 【共同通信】
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