懸命にボールを追う浅尾美和=東京・台場(撮影・会津智海)
「ビーチバレーJBVツアー東京OP・第1日」(1日、お台場海浜公園)
女子の1回戦は浅尾美和(24)、草野歩(24)=ともにエスワン=組が、駒田順子(30)、本間江梨(29)=ともにポイント=組に2‐0(21‐15、21‐12)で圧勝。新ペアで迎えた国内初戦を飾った。浅尾の前パートナーの西堀健実、浦田聖子(ともにフリー)のV候補ペアはフルセットの末、田中姿子(エコ計画)、溝江明香(産業能率大)に敗れる波乱。推薦出場の菅山かおる、浦田景子(ともにWINDS)組は、尾崎睦(湘南ベルマーレ)金田洋世(上越マリンブリーズ)組に敗れた。
◇ ◇
ハイタッチを交わした浅尾と草野は、同時にサングラスを外して笑顔を振りまいた。「ずっと私たちのペースでやれた」。圧勝劇を浅尾は満足そうに振り返った。
“キャプテン美和”としての国内初陣だった。ペア変更で巡ってきた、高校時代(インドア)以来の大役に「戸惑いながら」と苦笑。草野も「しっかりやってくれよーという感じ」と笑った。
序盤は予想以上に深い砂に戸惑ったが「あゆ(草野)をしっかり見てプレーした」と試合中にトスの高さを調整し、草野の強打を呼び込んだ。久々のブロックも決めた。キャプテンらしい、冷静なプレーが光った。
11月のアジア大会(中国・広州)代表選考会を兼ねた今大会。「アジア大会は勝ってから考えたい」という草野に、浅尾も「そうですね」と同調。まずはツアー制覇を目標に掲げた。
(2010年5月3日)