上野動物園でゴリラの赤ちゃん「コモモ」公開

ニシローランドゴリラの赤ちゃん「コモモ」と母親の「モモコ」（上野動物園提供）

　昨年１１月、国内で６年９か月ぶりに繁殖に成功したニシローランドゴリラの赤ちゃん「コモモ」が上野動物園（東京）で公開されている。春になっても寒い日が続き、なかなかお披露目できなかっただけに、ゴールデンウイークに間に合い、関係者は胸をなで下ろしている。

　ニシローランドゴリラは西アフリカに生息。野生は１０万～２０万頭で、環境破壊などにより減っており、ワシントン条約の付属書１に掲載され、国際取引が禁止されている。

　国内での繁殖を目的に、２００８年１２月、千葉市動物公園から上野動物園に雌のモモコが“嫁入り”。雄ハオコとの間に雌のコモモが誕生した。

　寒さに弱く、冬の間はモモコとコモモを群れから離して飼育。歩行や食事の訓練をした。４月から、群れへの復帰訓練を開始。モモコと仲が良かった雌から会わせるなど徐々に慣れさせた。

　上野動物園教育普及係の井田素靖係長は「順調にいってよかった。大きいけど優しいゴリラに会いに来て」と話す。コモモは午後３～４時ごろ公開。雨天や気温低下の場合は非公開。

（2010年5月2日17時38分  スポーツ報知）

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