「あしなが学生募金」への協力を呼び掛ける遺児学生やボランティアら=24日、那覇市の沖縄三越前
病気や災害、自殺などで親を亡くした遺児を支える奨学金事業などに取り組むあしなが育英会(玉井義臣会長)によると、同会への寄付を打ち切った人が3月1日〜4月20日の期間、全国で121人となり、前年同期の65人を大きく上回り、ほぼ倍増した。同育英会は「高校授業料無償化で『奨学金は不要』との誤解が広がっている。あしなが奨学金を受けている高校生の約6割は既に授業料減免を受けており、無償化の恩恵はない」と寄付の継続を求め、新規の寄付者も募っている。
県内では4月24日から第80回あしなが学生募金が那覇市の沖縄三越前、パレットくもじ前、北谷町のミハマ7プレックス前などで始まった。2日も行われる。三越前では遺児大学生やボランティアら約15人がたすきをかけて街頭に立ち、協力を呼び掛けた。
同学生募金県代表の山内陽平さん(琉球大2年)は「あしながと出合って進学できた。県内はまだ認知度が低く、親を亡くして精神的、経済的な支えを失い、夢を追うことができない人が多いかもしれない」と道行く人々に訴えた。
同育英会によると沖縄は奨学金を受けている人数が全国6位、九州では最も多い(3月1日現在)。前回の第79回学生募金は県内で94万円余が集まり、全額を奨学金として同育英会に寄付した。
同学生募金は今春で40周年を迎えた。93年に同育英会が発足して以降、全国で約2万8千人、県内で約730人の遺児が奨学金を受け、進学に生かした。
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