「春日部を盛り上げよう」と、ネット上のつぶやき“ツイッター”でつながった人たちが、週末の夜に集まる。「小さくても、くだらなくても、とにかく実現」を合言葉に、町おこしのアイデアを出し合っている。
きっかけは、3月にツイッター内で始まった「春日部つい~と」。IT業界で働く29歳の市内在住の男性が「つぶやいて、つながって、もっと素敵(すてき)な春日部に」と、スタートさせた。呼応した人が増え、月に2回、実際に顔を合わせて語り合う定例会を持つことに。
4月23日の初ミーティングは、美容師の猪島潤さん(30)の店で開いた。学習塾経営の高取桂子さん(49)、不動産業の三輪祐子さん(27)、1級建築士の佐藤繁伸さん(39)ら7人が参加し、車座になって自己紹介から始めた。
伝統工芸の桐(きり)だんすの動画紹介、ジャズライブの中継、地域紹介のホームページ製作といったアイデアが続々と出た。さらに、「春日部駅西口の開かずの踏み切りが開くまで何ができるか」「市内でよく見たカッパの看板を探すプロジェクト」などの意見も真剣に話し合った。
「同志がいたことに感動。『まず』何かやってみよう」(猪島さん)、「きっとツイッターにしかできないことがあるはず」(高取さん)と、それぞれ活動への期待を語る。
三輪さんは「町おこしのために、何かやりたいけれど何をして良いのか分からない人が、多いと思う。一人でも多くの人とつながることが大切。ぜひ参加を」と呼びかけている。【西村隆】
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「春日部つい~と」のホームページ(http://blog.livedoor.jp/kasukabetweet/)。春日部を盛り上げるアイデアは、ツイッターで「#harutwi」と検索すると読むことができる。
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■ことば
パソコンや携帯電話を通して、140字以内で、意見や日常を書き込む無料簡易ブログ。ビジネスや興味で気になる人を選んでおけば、その人の書き込み(ツイート)を即座に読むことができる。鳩山由紀夫首相ら政治家も実名で登録。ニュース速報、新商品の案内など、企業も積極的に取り入れ始めた。国内の登録者数は1月現在約470万人とされる。
毎日新聞 2010年5月2日 地方版