2007-05-08 米軍要請以前に張り出されていた悲しき『新日本女性に告ぐ！』慰安婦
■[メディア]米軍要請以前に張り出されていた悲しき『新日本女性に告ぐ！』慰安婦募集公告〜「占領時、米軍も「慰安婦」調達を命令」産経新聞記事を補足しておく 
５日付けの産経新聞記事から。
占領時、米軍も「慰安婦」調達を命令 ホンダ議員「旧日本軍は強制」言明
【ワシントン＝古森義久】終戦直後の日本国内で占領米軍の命令により売春施設が多数、開かれ、日本人「慰安婦」数万人が米軍に性の奉仕をして、その中には強制された女性もいたことが米側にいまになって伝えられ、米議会下院に慰安婦問題で日本を糾弾する決議案を出したマイク・ホンダ議員は４日、議会調査局に調査を依頼した。しかし同議員は戦争中の日本の慰安婦は旧日本軍が政策として一様に拘束し、強制した女性ばかりだった点が米軍用慰安婦とは異なると述べた。
ＡＰ通信の４日の報道によると、終戦直後の１９４５年９月、日本当局が占領米軍からの命令で東京都内などに多数の米軍用の売春施設を開き、合計数万人の日本人「慰安婦」が雇用、あるいは徴用されたことを証する日本側書類が明るみに出て、ホンダ議員は米軍用慰安婦に関して米軍自体がどんな役割を果たしたかなどの調査を議会調査局に依頼したという。
同議員は自らが追及している戦時中の日本軍用の慰安婦と戦後の米軍用の慰安婦の比較について「日本軍の慰安婦は日本帝国軍隊の政策として性的奴隷という目的のために少女や女性を拘束し、強制し、拉致したのだから、米軍のそれとは異なる」と語った。
ＡＰ通信は４月２６日、東京発で米占領軍が進駐直後、日本の政府や旧軍当局に売春婦の調達や売春施設の開設を命じた一連の日本語書類が発見されたと報じ、その内容として（１）１９４５年８月末から９月にかけ、米軍の命令を受けて日本政府の内務省などが東京はじめ茨城県などの地方自治体に「慰安婦」集めを指示し、合計７万人以上の女性が売春に従事した（２）米軍当局はそれら女性の一部は強制徴用されたという報告があることを知りながら、慰安所開設を認め、連日連夜、米軍将兵が詰めかけることを許した−と報道した。同報道はこの米軍慰安所にかかわって当時の日本側関係者数人を実名で紹介し、その談話をも引用した。
しかしこれら日本の米軍用慰安所は連合軍最高司令官のマッカーサー元帥の命令で１９４６年３月末には閉鎖されたという。
日本側でも終戦直後に米軍から売春施設開設を命じられたことについては旧日本軍が米軍進駐受け入れの準備組織として結成した「有末機関」のメンバーたちの証言が残っている。このように軍隊に売春という組み合わせは旧日本軍に限らず、米軍も同様だったわけだが、ホンダ議員らは旧日本軍の慰安婦はみな「帝国の軍隊の政策として」強制徴用された点が日本側一般とは異なると言明している。
(2007/05/05 21:43)
ＡＰ通信が４月２６日「東京発で米占領軍が進駐直後、日本の政府や旧軍当局に売春婦の調達や売春施設の開設を命じた一連の日本語書類が発見された」と報じたそうであります。
その内容として「（１）１９４５年８月末から９月にかけ、米軍の命令を受けて日本政府の内務省などが東京はじめ茨城県などの地方自治体に「慰安婦」集めを指示し、合計７万人以上の女性が売春に従事した（２）米軍当局はそれら女性の一部は強制徴用されたという報告があることを知りながら、慰安所開設を認め、連日連夜、米軍将兵が詰めかけることを許した」とあります。
この記事のポイントとしては「米占領軍が進駐直後、日本の政府や旧軍当局に売春婦の調達や売春施設の開設を命じた」点でありましょう。
興味深いことに当記事の記者である古森義久氏は自身の個人ブログにて、４月２３日付けで元大本営参謀の高橋正二氏の貴重な発言を掲載しています。
「米軍も売春女性を徴用した」−−元大本営参謀の証言（３）
2007/04/23 03:03
失礼して発言のポイント部分を抜粋してご紹介。
進駐軍の初仕事とはなんであったのか
「一、厚木飛行場に先遣隊が進駐してきた日の翌日の８月２９日、米軍連絡将校が東京の警視庁に現れ、『娼家の施設をみせろ』と言ってきた（売春施設問題が初仕事ではないか）
二、同年９月２８日、東京都衛生局が初めて受けた命令は『女』の問題。都衛生課員の与謝野光博士がＧＨＱ（連合軍総司令部）公衆衛生局長サムス大佐のもとで交渉を開始、都内に残っていた花柳街五箇所および特飲街十七箇所（うち一箇所『千住』のみ日本人用）を接取された。
三、売春施設だけでは満足しない米兵は街の一般婦女子にも手を出し、パンパンガールとして自ら乗り出した日本婦人も現れた。
四、昭和２８年２月２７日、第十五回国会参議院本会議で、社会党の藤原道子議員の質問演説にも左のとおり触れている（当時の女性議員協議の結果）。
『アメリカ当局には軍紀の励行を望みたい。どうしてもそれができないならば、日本の女性をこれ以上、蹂躙することなく、この際、本国から対象となるべき必要数の女性を呼び寄せて、自国の女性によって性の解決をされるように要望したいのであります。（拍手）』
つまり、高橋正二氏の証言を時系列にまとめるとこのようです。
・８月２９日（マッカーサーが厚木に着する昭和２０年８月３０日の前日に当たる）、「米軍連絡将校が東京の警視庁に現れ、『娼家の施設をみせろ』と言ってきた
・９月２８日、東京都衛生局が初めて受けた命令は『女』の問題。都衛生課員の与謝野光博士がＧＨＱ（連合軍総司令部）公衆衛生局長サムス大佐のもとで交渉を開始、都内に残っていた花柳街五箇所および特飲街十七箇所（うち一箇所『千住』のみ日本人用）を接取
・・・
うーん、「占領時、米軍も「慰安婦」調達を命令」と題された産経記事ですが、上記の高橋正二氏の証言も含めて一点だけ指摘というか補足しておきたいことがあります。
占領軍の命令を受ける前から日本側が自主的に慰安婦募集をし慰安所を設営していた事実がまったくふれられていない点です。
ＧＨＱ側から９月２８日付けで「慰安婦」調達の命令が下されたことは事実として認めるとしても、当該産経記事の構成では、あたかも一方的に「占領時、米軍も「慰安婦」調達を命令」し、日本側がそのアメリカ占領軍の命令に従い慰安施設を作ることを強要された、という印象を読者が持ちかねないのです。
私の知る事実は少し違います。
ポツダム宣言を受諾した８月１５日から３日後の１８日には、早くも内務省警保局長から各府県の担当者あてに「進駐軍慰安施設について」と題する秘密指令が発せられています。
慰安婦募集であります。
そして近衛文麿国務相が「婦女子を性に飢えた占領軍兵士から守る」という狙いのもと「特殊慰安施設協会（ＲＡＡ）」の設置を決めたのは８月２０日であります。
“世界最大の売春トラスト”とシカゴサン東京特派員のマーク・ゲインが呼んだ「特殊慰安施設協会」（ＲＡＡ）であります。
翌２１日には新聞などに以下の公告が大々的に張り出されます。
『新日本女性に告ぐ！
戦後処理の国家的緊急施設の一端として、駐屯軍慰安の大事業に参加する新日本女性の率先協力を求む。女事務員募集。年齢十八歳以上二十五歳まで。宿舎、被服、食糧当方支給。』
もちろん「新日本女性に告ぐ！」などと勇ましいことを書いてはいますが、これは単なる事務員の募集の求人広告ではありませんでした。
こうして集められた慰安婦の第一陣が、慰安所第一号の「小町園」に送り込まれ、昭和２０年８月２７日に開店しました。
場所は、現在の大森のいすゞ本社近くのあたりでした。
つまり事実としては米軍側からの「命令」が発せられる前から日本側は自主的に「婦女子を性に飢えた占領軍兵士から守る」ために慰安婦募集していたことは明らかです。
このＲＡＡの幹部が当時の大蔵省主税局長の池田勇人（のち首相）に会ったとき、「いくら必要か」という池田の質問に「一億円ぐらい」と答えると、「一億円で（一般女性の）純潔が守れるなら安い」といったという伝説が残っているぐらいなのです。
・・・
しかるに、産経記事では「終戦直後の１９４５年９月、日本当局が占領米軍からの命令で東京都内などに多数の米軍用の売春施設を開き、合計数万人の日本人「慰安婦」が雇用、あるいは徴用されたことを証する日本側書類が明るみに」と、片方側の事実だけを記し、日本側の自主的準備にまったく触れていないのは、「米軍による強制」という面だけを強く「印象操作」していると指摘されても仕方がないのではないでしょうか？
占領軍慰安所は、結果としてアメリカ軍からの要請はあったのでしょうが、当時の日本軍の価値観から日本側が占領軍の要請の前から自主的に用意していたのが史実であり、必ずしも占領軍による一方的な「命令」だけで施設されたのではないのでありましょう。
「敗戦直後に米軍から売春施設開設を命じられた」ことは重大な事実でありましょう、しかしこの問題を論じるときに、占領軍慰安所は最初日本側が自主的に準備をしていた事実もあわせて考察することがきわめて重要であります。
悲しき『新日本女性に告ぐ！』慰安婦募集公告は占領軍による命令以前にときの日本政府により大々的に張り出されていたのであります。
（木走まさみず）
＜参考サイト＞
■古今東西風俗散歩（町並みから風俗まで）
大森（慰安所第一号店跡地）いすゞ本社ビルの近くにありました。
http://huusan.exblog.jp/tags/%E5%A4%A7%E6%A3%AE/
■天下国家からトイレの中まで
斜め４５°に眺めるコラム
「社会の窓が開いてるよ」
性風俗社会学�� 〜日本性風俗史・中〜
http://www.hit-press.jp/column/old/shakai/shakai26.html
■特殊慰安施設協会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
■国を憂い、われとわが身を甘やかすの記
米軍慰安施設に関する本紙過去記事
2007/05/06 10:01
- 236 http://plaza.rakuten.co.jp/chinkokaiworld/
- 169 http://nyt.trycomp.net/modules/weblog/
- 86 http://reader.livedoor.com/reader/
- 80 http://www2.moug.net/bbs/mougle/20070521000002.htm
- 75 http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/
- 74 http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLR,GGLR:2006-42,GGLR:ja&q=首吊り 写真
- 72 http://yasz.hp.infoseek.co.jp/log2/k-menu.htm
- 41 http://d.hatena.ne.jp/TERRAZI/20061121/p1
- 41 http://plaza.rakuten.co.jp/chinkokaiworld/diary/200705080004/
- 36 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/good2nd/20070514/1179147649
> ＡＰ通信が４月２６日「東京発で米占領軍が進駐直後、日本の政府や旧軍当局に売春婦の調達や売春施設の開設を命じた一連の日本語書類が発見された」と報じたそうであります。
これにつきましては、そもそも当該AP報道が実在するかどうか深い疑念が抱かれているのが現状です。
http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-61.html参照
もし仮に新資料発見がデマだとするならば、現時点ではドウス昌代氏が70年代の後半に当時のGHQ公衆衛生局サムス大佐に直接取材したルポルタージュ「敗者の贈り物」講談社文庫あたりが、当時のGHQとRAAとの関係を記述したものとしては充実した文献といえます。
この著作を読む限り、当時占領軍が慰安所設置ないし運営に関与した形跡はみられず、むしろオフリミット（売春禁圧政策）のなかで、将校や司令官レベルで（つまり客の立場で）閉鎖されようとする特殊慰安施設の再開を要望したらしい記述がみられるのみでした。また、公衆衛生を担当したサムス大佐の立場としては、性感染症防止の観点から、必ずしもオフリミットに合理性を見出しておらず、管理売春に一定の理解を示している節も垣間見ることが出来ます。”敗者の贈り物に困惑した”GHQ公衆衛生担当の姿が読み取れます。
また、しばしば、占領軍上陸直後から9月にかけて、占領軍による多数の強姦事件が発生し、そのためにGHQが性犯罪防止の観点から慰安所開設を要請したという説もありますが、これについても、本著をみるかぎり、GHQが占領軍兵士の強姦事件に関心を払っていた形跡はみることができませんでした。
当時、日本が官民一体となってRAAを組織したときに危惧したように、案の定、かなりの強姦事件が発生していました。しかし、GHQあるいは司令官レベルにおいて手を焼いていたという問題意識はとぼしく、「一樽のなかの一部の腐ったりんご」程度の認識だったことが伺えます（第八軍司令官アイケルバーガー証言。そうした性犯罪事件が軍法会議で大きな％を占めるということはなく、むしろ占領軍の記録にはほとんど残っていないように推察されました。例えばオフリミット（売春禁圧）直後の1946年4月に東京方面で軍法会議に回された800名の内訳のなかで、オフリミット違反が３６％次に多いのがスピード違反３０％。公然愛情表示１０％、外出時間違反６％、命令違反６％。性の防波堤理論からすれば、禁圧すると性欲が暴発する可能性がありますが、この数字をみるかぎり、全く数字にあがっておらず、日本の警察側の出す数字とも乖離があります（同書P80）。そうすると、少なくとも性犯罪を占領政策におけるリスクとして認知していたようにはとても思われないし、占領開始から二週間たらずの間に神奈川県下だけで千件以上の強姦事件が記録されていることからすると、むしろ異常なほどに関心が低いといわざるを得ないと思います。連合軍は性病にしか関心がない、これは日本側にとっても共通の認識であったようです。
GHQは命令をしたのかしていないのか。
占領史の一面として非常に大きな関心がありますが、サンケイ新聞がもし仮に、APの記事を曲解してデマを流しているのだとすれば、きわめて残念な行為といわざるを得ません。
さて、この産経記事を読んで小生はすごく落胆してしまいました。これは古森記者のやや勇み足というか自爆記事と見ました。ＧＨＱによる「命令」そのものが文書にて確認できるのかひとつの焦点ではありますが、そもそも「米占領軍が進駐直後、日本の政府や旧軍当局に売春婦の調達や売春施設の開設を命じた一連の日本語書類」とは何を指すのか、この記事だけではまったく具体的に明かされていません。別の人も指摘していますが、そもそもＡＰ通信の元記事をかなり偏向して読み解かなければ、このような誘導記事をおこすことはできません。私は従軍慰安婦の問題では日本政府は堂々と主張すべきは主張すべき、事実に基づいて徹底解明の上誤解は解消すべきと考えている者ですが、産経のこのような偏向記事を読むととても悲しくなります。おそらく古森氏は、戦後の占領軍の振る舞いまで言及し慰安婦の問題は戦前の日本軍だけじゃないんだと主張したいのかも知れませんが、それが事実であったとしてもそこまでして主張する行為自体がどんなに視野狭窄で惨めで情けない言論と見下されてしまうことか、彼は気づいていないのでしょうか。私は親米保守と自認している者ですが、今回の記事のような屁理屈を堂々と展開されては、これではアメリカ国内の親日派ですら支持しづらくなることでしょう。強姦事件も多発して占領軍が決してお行儀が良かった分けじゃないことはよく理解していますが、もし仮に慰安所の設置をせよという、米軍の「命令」が実在していたとしても、木走さんご指摘の通り、誰が考えても日本主導で慰安所が用意されていた事実を曲げれるものではありません。このような詭弁論法は慰安婦問題を利用して反日的策動を行っている輩にとってかっこうの燃料となることでしょう。アメリカ世論を硬化させるだけであり、このような不確かな精度の記事は利敵行為、逆効果にしかならないでしょう。
証言があれば良い。
従軍慰安婦が公による強制であったかどうかは不明ですが、公が慰安施設を日本軍施設に付随して設置していた可能性は高いのではないかと思います。
売春婦の後方支援を得られず、
また自国の植民地人(ルソン人チョモロ人)女性を
日本軍の半島人女性・台湾人女性調達のように
調達できるわけもなく、
敗戦国や交戦相手の売春宿を使おうとする
さもしい米軍の根性と
日本軍慰安所などの枢軸国軍売春宿が
戦後の米軍の海外駐屯地売春宿のはしりで
あったことがわかったにすぎません。
そもそも産経のこの記事に対して、誠実な事実併記をって意見はちょっとピントはずれではないでしょうか。
あくまで、アメリカからの事実誤認に基づいた旧日本軍の強制連行に対する非難に対するカウンター（最近ではブーメランともいう）効果をねらった、という意図的な偏向が有り有りですし。
朝日新聞などの左傾マスコミは、吉田証言による慰安婦強制連行の作話をいまだ訂正もせず、さらには旧日本軍が「直接」関与していたかどうかは問題ではない、と特亜諸国と一緒になってこれまで日本政府を責めていた所がポイントです。
今回の事を、進駐米軍は「直接」関与していないから無実だよって、どこをどうやって相対化してくれるかが見所で面白いと思うんですが？
日本政府自身が自主的に関わっていたかとか、進駐軍がこのことを問題視していなかったとかは、対となる事象のカウンターとしてはまったく本質では無いでしょう。
余談ですが、特殊慰安施設協会の慰安婦募集広告が1945年9月3日朝日新聞（東京）に載ってますよ。同じ面の記事にも注目です。（ニダの介さんのブログ「http://ameblo.jp/nidanosuke/ 」からの転載）
http://stat.ameba.jp/user_images/5a/1a/10018280458.jpg
１９４５年８月１８日の内務省警保局長から都道府県警察部長に対し、無線で出された一斉秘密通達だけを取り上げると、なんともやりきれない気持ちにさせられますが、これは８月１５日時点で、沖縄における連合軍の行動―略奪・暴行・強姦―がどの程度本土に伝わっていたかによって判断されるべき事柄と考えます。８月１６日には婦女子の「疎開騒ぎ」が全国的に起こっていた、との話も在りますので、このような事情を抜きにして、通達だけに焦点を当てるのは、過去の出来事を判断する上で片手落ちではないかと愚考致します。
またRAAについては、８月２１日に河邊虎四郎陸軍中将一行がマニラの連合軍との打合せから帰国し、その説明閣議の席上で連合軍兵士のセックス処理が議題に上がった、との話もありますので、一概に日本政府主導の設立で、連合軍に提供したと断定できないのではないかと、これまた愚考するところです。
私の記憶では今の大森のいすずビルより一国（第一京浜国道）よりにあったような気がします。こんど町の古老たちに会う機会があるので聞いてみます。
小町園の他にはその後火事でつぶれた「悟空林」などもそうではなかったかと。（料亭の有効利用）
単立の施設はともかく、その後武蔵新田（今のスーパーマルエツのあたり）にできた岡場所も米軍専用であったとか。それでもGIのいないときはこっそり日本人も利用したようです。（立川談志がそんな話をしていたことがありました。武蔵新田の寿司屋の板前の一物、巨○が有名だったとか。）
どちらにせよ、皆知られた話でしょう。米国の命令があるにせよ無いにせよ作っていけなかったのかどうか私にはわかりません。私が一般市民ならつくるべきだと行政に嘆願くらいはしたかもです。
♪星の流れに身を占って・・・
mescalito様
＞これにつきましては、そもそも当該AP報道が実在するかどうか深い疑念が抱かれているのが現状です。
http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-61.html参照
うむなるほど、ＡＰ報道自体がソースがあやしいのですか。
＞また、しばしば、占領軍上陸直後から9月にかけて、占領軍による多数の強姦事件が発生し、そのためにGHQが性犯罪防止の観点から慰安所開設を要請したという説もありますが、これについても、本著をみるかぎり、GHQが占領軍兵士の強姦事件に関心を払っていた形跡はみることができませんでした。
ふむふむです。
＞当時、日本が官民一体となってRAAを組織したときに危惧したように、案の定、かなりの強姦事件が発生していました。しかし、GHQあるいは司令官レベルにおいて手を焼いていたという問題意識はとぼしく、「一樽のなかの一部の腐ったりんご」程度の認識だったことが伺えます（第八軍司令官アイケルバーガー証言。そうした性犯罪事件が軍法会議で大きな％を占めるということはなく、むしろ占領軍の記録にはほとんど残っていないように推察されました。例えばオフリミット（売春禁圧）直後の1946年4月に東京方面で軍法会議に回された800名の内訳のなかで、オフリミット違反が３６％次に多いのがスピード違反３０％。公然愛情表示１０％、外出時間違反６％、命令違反６％。性の防波堤理論からすれば、禁圧すると性欲が暴発する可能性がありますが、この数字をみるかぎり、全く数字にあがっておらず、日本の警察側の出す数字とも乖離があります（同書P80）。そうすると、少なくとも性犯罪を占領政策におけるリスクとして認知していたようにはとても思われないし、占領開始から二週間たらずの間に神奈川県下だけで千件以上の強姦事件が記録されていることからすると、むしろ異常なほどに関心が低いといわざるを得ないと思います。連合軍は性病にしか関心がない、これは日本側にとっても共通の認識であったようです。
いやくわしいご説明ありがとうございます、勉強になりましたです。
＞GHQは命令をしたのかしていないのか。
占領史の一面として非常に大きな関心がありますが、サンケイ新聞がもし仮に、APの記事を曲解してデマを流しているのだとすれば、きわめて残念な行為といわざるを得ません。
残念な行為であるとともにその意図するところが少しかなしいのです。
トモサカ様
＞初めまして、いつも鋭い視点のエントリー、楽しみにしております。
ようこそ初めましてです。
＞このような詭弁論法は慰安婦問題を利用して反日的策動を行っている輩にとってかっこうの燃料となることでしょう。アメリカ世論を硬化させるだけであり、このような不確かな精度の記事は利敵行為、逆効果にしかならないでしょう。
なるほどこれでは逆効果であるというご指摘ですね。
K様
＞従軍慰安婦を非難するアメリカ的に言えば、証拠の有無は関係ないんじゃないの？
証言があれば良い。
そうか「証言」には「証言」返しってことですか（苦笑
＞日本の占領下、被占領政府の主導で慰安所が用意されていた場合、日本は非難を逃れられるのか？
うーんこれは考えさせられる問題提起でありますね、うーん。
jiro様
＞敗戦当時の日本政府の動きを見る限り、軍に慰安施設を（民間でなく公が）設置するというロジックがあるようですね。
従軍慰安婦が公による強制であったかどうかは不明ですが、公が慰安施設を日本軍施設に付随して設置していた可能性は高いのではないかと思います。
うむ、善し悪しではなく当時の日本の感覚では占領軍による陵辱は、占領する側にせよ、占領される側にせよ、備えなければならないことだったんでしょうね。
まさ様
＞本国が売春を違法としていたため、本国から
売春婦の後方支援を得られず、
また自国の植民地人(ルソン人チョモロ人)女性を
日本軍の半島人女性・台湾人女性調達のように
調達できるわけもなく、
敗戦国や交戦相手の売春宿を使おうとする
さもしい米軍の根性と
日本軍慰安所などの枢軸国軍売春宿が
戦後の米軍の海外駐屯地売春宿のはしりで
あったことがわかったにすぎません。
うわ、達観ですな。
せーじ様
＞はじめまして。いつも楽しく拝読させていただいております。
ようこそこちらこそです。
＞そもそも産経のこの記事に対して、誠実な事実併記をって意見はちょっとピントはずれではないでしょうか。
あくまで、アメリカからの事実誤認に基づいた旧日本軍の強制連行に対する非難に対するカウンター（最近ではブーメランともいう）効果をねらった、という意図的な偏向が有り有りですし。
なるほどなるほど。
＞朝日新聞などの左傾マスコミは、吉田証言による慰安婦強制連行の作話をいまだ訂正もせず、さらには旧日本軍が「直接」関与していたかどうかは問題ではない、と特亜諸国と一緒になってこれまで日本政府を責めていた所がポイントです。
今回の事を、進駐米軍は「直接」関与していないから無実だよって、どこをどうやって相対化してくれるかが見所で面白いと思うんですが？
日本政府自身が自主的に関わっていたかとか、進駐軍がこのことを問題視していなかったとかは、対となる事象のカウンターとしてはまったく本質では無いでしょう。
余談ですが、特殊慰安施設協会の慰安婦募集広告が1945年9月3日朝日新聞（東京）に載ってますよ。同じ面の記事にも注目です。（ニダの介さんのブログ「http://ameblo.jp/nidanosuke/ 」からの転載）
http://stat.ameba.jp/user_images/5a/1a/10018280458.jpg
貴重なじょうほうありがとうございます。なるほどね、そもそもカウンター効果をねらった意図的な記事であると。
chengguang様
＞初めて投稿します。記事を解説する視点の面白さに惹かれています。
ようこそです。
＞さて本件ですが、古森さんの記事が、４月のAPの配信記事を基にしているなら、少し勇み足のある記事ではあると思います。ただご本人は（５月）４日のAP記事と書かれています。その記事にアクセスできない段階ではなんとも言えません。木走さんも記述されておられるように、古森さんのブログに高橋正二氏の話を載せておられるので、同氏の話しが無意識の裡に混入した恐れはあると思います。
そうですね。
＞１９４５年８月１８日の内務省警保局長から都道府県警察部長に対し、無線で出された一斉秘密通達だけを取り上げると、なんともやりきれない気持ちにさせられますが、これは８月１５日時点で、沖縄における連合軍の行動―略奪・暴行・強姦―がどの程度本土に伝わっていたかによって判断されるべき事柄と考えます。８月１６日には婦女子の「疎開騒ぎ」が全国的に起こっていた、との話も在りますので、このような事情を抜きにして、通達だけに焦点を当てるのは、過去の出来事を判断する上で片手落ちではないかと愚考致します。
はいなるほど良く理解できます。
＞またRAAについては、８月２１日に河邊虎四郎陸軍中将一行がマニラの連合軍との打合せから帰国し、その説明閣議の席上で連合軍兵士のセックス処理が議題に上がった、との話もありますので、一概に日本政府主導の設立で、連合軍に提供したと断定できないのではないかと、これまた愚考するところです。
うむ、可能性としてそれは十分にありえますね。
荏原仲信様
＞「小町園」とはなつかしい名前がでてきました。思わずコメントです。
私の記憶では今の大森のいすずビルより一国（第一京浜国道）よりにあったような気がします。こんど町の古老たちに会う機会があるので聞いてみます。
小町園の他にはその後火事でつぶれた「悟空林」などもそうではなかったかと。（料亭の有効利用）
おお荏原様は「小町園」の場所を記憶されているのですか
＞どちらにせよ、皆知られた話でしょう。米国の命令があるにせよ無いにせよ作っていけなかったのかどうか私にはわかりません。私が一般市民ならつくるべきだと行政に嘆願くらいはしたかもです。
♪星の流れに身を占って・・・
そうでしょうねえ、米国の命令の有無に関わらずですよねえ