八十八夜の2日、京都府宇治市の府茶協同組合茶業センターの茶園などで、新茶シーズンの幕開けを告げる「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が行われ、あかねだすきを着け、手ぬぐいを姉さんかぶりした女性たちが新芽を摘み取った。
立春から数えて88日目にあたるこの日は、茶の初摘みの目安とされる。府茶業会議所によると今年は3〜4月に寒い日が多かった影響で、生育が遅れ気味。品質はまずまずだが、生産量は落ち込みそうだという。
この日は、女性ら15人が伝統の手摘みを披露。新緑鮮やかな芽を丁寧に摘み取って、かごに入れていた。センターの建物などでは、茶摘み体験や宇治茶即売も行われ、大勢の観光客らが訪れた。