全教組リスト:与党議員に賛同の動き広がる(下)

 弁護士出身の議員たちを中心に、今回の裁判所の決定の問題点を指摘する意見も少なくない。イ・ドゥア議員は「リストの公開に対し、問題ないという判決と、許容されないという判決の両方があった。ソウル中央地裁の場合、全教組の所属教員のリストは個人情報に当たらない、という判決を下しているため、趙議員が異議を申し立てた場合、違う判断が示される可能性もある」と語った。また、李春植(イ・チュンシク)議員も、「専門家たちの見解を総合すれば、今回の裁判所の判断は過剰なものだという指摘が多い。リストの公開には賛同する」と述べた。

 また、「1日に3000万ウォンの罰金を支払うように」との裁判所の決定に、自分だったらどう対処するか、という質問に対し、金容兌(キム・ヨンテ)議員は「払えというなら払うしかないが、決定に大きな問題がある以上、異議申し立てなどの手続きを取るだろう」と答え、イ・ドゥア議員も「2審、3審まで行けば、絶対にあのような判決は出ないだろうから、金を払う必要はない」と語った。両議員らは現在、リストの公開を、ホームページを通じて一度に行うべきか、裁判所の動きを見守りながら、一人ずつリレー形式で行うべきか、といった問題について検討しているという。

 一方、ハンナラ党は、党としてリストを公開することは見合わせるとの方針を打ち出した。安商守(アン・サンス)院内代表は「裁判所の決定は承服できない。党の基本方針は、全教組や裁判所に相手に最後まで争い、法律的な支援をできる限り行うというものだ」と主張しながらも、「すべての議員がホームページに全教組の所属教員のリストを公開するというのは、党内で論議を呼びかねない」と語った。これは同党内部に、与党が裁判所と全面対決するかのような印象を与えるのは好ましくない、という慎重論があるためだ。

ユン・ジョンホ記者

金鳳基(キム・ボンギ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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