【ニューヨーク=田中光】米タイム誌は5月10日付の特別号で「世界で最も影響力のある100人」を発表した。日本人では鳩山由紀夫首相がただ一人選ばれた。「政治とカネ」や米軍普天間飛行場の問題には言及せず、政権交代の実現が評価された。
「100人」は今回が7回目。鳩山首相が選ばれたのは、25人が並んだ指導者の分野。外国の首脳としては、インドのシン首相、ブラジルのルラ大統領が名を連ねた。
同誌は鳩山首相について、民主党が掲げる「対等な日米関係」「政治の主導」などは達成できていないが、「事実上、一党支配だった国から民主主義が機能する国に変えたことは、ほめる理由として十分だ」とした。
また、同誌は今回、100人が「ツイッター」などの交流サイトにどれだけ影響力を持っているかを、サイトの読者数などから指標化した。トップはオバマ米大統領で、鳩山首相は57位だった。