外国人患者の来韓急増、昨年は6万人に(下)
外国人患者の受診は、美容整形・皮膚美容から健康診断、重症患者の治療までと幅広い。受診科目の内訳は、内科(20%)、検診センター(13.5%)、皮膚・美容整形(13.4%)、家庭医学科(7.8%)の順に多く、入院患者を国別に見ると、米国、中国、ロシア、モンゴルの順となっている。
韓国保健産業振興院グローバルヘルスケアセンター長のチャン・ギョンウォンさんは、「外国人患者の大半は美容整形が目的のため、大きな利益は得られないとの批判もあるが、今回の調査では内科、健康診断へとグローバル・ヘルスケア市場が変化している傾向が分かった」と指摘した。重症患者は核磁気共鳴画像法(MRI)による検査やCT検査などのため、内科を先に受診することから、統計上では内科患者が多い。内科患者の増加は、重症患者による受診の増加を示していると同時に、それだけ複雑で困難な手術に対する信頼度が高まったという証拠でもある。
健康診断は、ほかの医療サービスへとつながる役割も果たしている。ソウル大病院江南センターのシム・ウォンヒ室長は、「100人に対する健康診断で、一般に36人に問題が見つかり、一人はがんと診断される。健康診断の後、そのまま手術、薬物治療、ペインクリニックなどの医療サービスを受けるケースが多い」と語った。
外国人患者の誘致に伴う昨年の診療収入は547億ウォン(約46億円)で、外国人患者一人当たりでは94万ウォン(約7万9000円)となる。特に入院患者は、韓国人の入院患者の平均治療費217万ウォン(約18万3000円)の3倍を超える656万ウォン(約55万2000円)を支出する。外国人患者のうち、治療費で1000万ウォン(約84万2000円)以上を支出した患者は642人、1億ウォン(約842万円)以上を支出した患者は10人に上った。
保健福祉部の朴金烈(パク・グムリョル)保健産業政策課長は、「一人の患者が満足して帰れば、口コミで9人の患者がやって来るという『ピラミッドの法則』が期待できる。外国人患者が家族単位で訪れたり、口コミで評判が広まるケースが増えている。今年の誘致目標は7万人に設定していたが、こうした状況を反映し、目標を8万人に上方修正した」と説明した。
金慶和(キム・ギョンファ)記者
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