外国人患者の来韓急増、昨年は6万人に(上)

 今年1月初め、ソウル大病院江南センターに約60人の中国人が訪れた。彼らは、一人当たり450万ウォン(約38万円)もする精密人間ドックを受けるためにやって来た中国企業P社の系列企業の社長たちだった。それぞれ夫婦で検診を受けた彼らが3日間に病院側に支払った費用は、検査費用だけで約3億ウォン(約2530万円)に達した。

 彼らはP社会長の勧めでソウル大病院を訪れた。会長は2008年4月に同病院で健康診断を受けた際、狭心症と診断され、治療を受けた。そして、会長夫人も乳房の組織検査などを受けた。夫婦は09年4月にも同病院で検査を受け、今年は系列企業の社長たちを率いて、人間ドックを受けさせたというわけだ。さらに5月には、系列企業の全国の支店長クラス約80人も、同病院で検診を受ける予定だという。

 同じく、中東の王族夫妻も頻繁にソウル大病院を訪れている。この夫妻は、08年に李明博(イ・ミョンバク)大統領の就任式に出席するためソウルを訪れた際、同病院で痔(じ)と椎間板ヘルニアの手術、乳がん検査などを受けた。それ以降、夫は3カ月ごと、妻は半年ごとにソウルを訪れており、検診のたびに、子供たちや親族も同行している。

 保健福祉部は28日、昨年韓国を訪れた外国人患者が当初の目標(5万人)を20%以上も上回る、6万201人に達したことを明らかにした。08年の2万7480人に比べると倍増したことになる。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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