フィギュア:バンクーバーのスターたちがソウルへ(下)

6月5日にアイスショー開催、キム・ヨナは不参加

 キム・ヨナ率いるアイスショーが、1回で1万人以上の観客を集めて成功したように、現代カードが06年から開催しているこのイベントも、海外の一流選手を応援する韓国ファンの需要を満たしつつ定着してきた。そのため、このイベントは韓国フィギュア市場の潜在力を確認できる場でもある。

 今回の公演は、バンクーバー冬季五輪で4回転ジャンプをめぐり騒動を繰り広げた、ライサチェクとプルシェンコが共に出場することでも関心を集めている。プルシェンコは冬季五輪で難易度の高い4回転ジャンプに成功し、「クアドラプル(4回転)がなければ男子の競技ではない」と発言した。この発言は、失敗のリスクが高い4回転を跳ばず、3回転を安定して駆使することで加算点を得る作戦で優勝したライサチェクらに向けられたものだった。プルシェンコは4回転には成功したが、「ジャンプの帝王」というニックネームに見合わず、全般的には不安定な演技で冬季五輪2連覇は果たせなかった。

 一方、女子の浅田も話題の主人公だった。浅田は冬季五輪でキム・ヨナに敗れたものの、1カ月後の世界選手権(イタリア・トリノ)ではキム・ヨナを抑えて優勝した。浅田については、韓国のマスコミが先週末に「浅田のマネジメント会社が世界選手権当時、キム・ヨナのコーチであるブライアン・オーサー氏(カナダ)にコーチ就任の提案を行った」と報じたが、浅田側は「まったく根拠がない」と否定した。ところが一方のオーサー氏は、「コーチ就任の要請があった」と発言しており、真相が気になるところだ。五輪直前に最愛の母を失うという悲しみを抱えての出場となり、銅メダルを獲得したロシェットは、昨年に続き2年連続で韓国を訪問する。五輪メダリスト以外では、08年の世界選手権男子で優勝したカナダのバトルも招待された。また、韓国のジュニア選手ではイ・ドンウォン、キム・ミンソク、バク・ソヨンらが、世界のスター選手たちと共に銀盤で舞う。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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