南欧危機:日本の株式市場2.6%急落、韓国市場は善処

 南欧諸国の財政危機は、米国の株式市場に続き、アジア諸国の株式市場にも影響を及ぼしている。

 28日の韓国総合株価指数(KOSPI)は前日比2%近く下げてスタートした。最近、韓国株を大量に買い入れた海外投資家らが現物と先物市場で株を同時に売ったため、株価が下落した。しかし午後に入り、買いが膨らみ、下げ幅は縮小した。KOSPI指数はこの日、一時35.02ポイント下落したが、その後上昇に転じ、15.64ポイント(0.89%)安の1733.91で引けた。

 日本の株式市場では、日経指数が2.57%安、香港やシンガポールも1%以上下落した。最近の不動産規制の強化で下落傾向にあった中国株式市場も5日連続で下落するなど、アジア諸国の株式市場のほとんどが欧州諸国の財政危機の影響を受けた。専門家らは、ギリシャやポルトガルなど南欧諸国の財政危機が欧州市場で当分の間、悪材料として作用するが、アジア諸国の株式市場では短期的なものに終わると見込んでいる。南欧諸国の懸念が株価に反映され、最近のギリシャとポルトガルの信用等級の低下は事後的な措置のため、アジア諸国の株式市場にまで拡大しないとみているからだ。この日ウォンは、海外投資家による株式売却の影響から、前日比8.6ウォン安の1ドル=1118.ウォンで取引を終えた。

ソン・ヒドン朝鮮経済i記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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